余計なことを言うな

韓国からのカウチサーファー、ジィヘ。お好み焼き屋にて。
カメラを向けると、ハトが豆鉄砲食らったような顔をしてました。

おみやげの「のり」
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今回のカウチサーフィンは、韓国人のジィヘ。
韓国からのゲストなんて久しぶりだなあ。
というより、おそらく彼女で二人目じゃないだろうか。
日本からもっとも近い外国で、毎年大勢の観光客が訪れているはずなのに、
なぜか私のところには中国や韓国からは、ほとんどカウチリクエストがやってこない。
やはり日本と韓国の間には、ふかーい溝が横たわっているのだろうか。
一人で見知らぬ男の家に泊りに来るだけあって、ジィヘは少し変わったところのある女の子だ。
しっかりしているのか、ぼーっとしているのかよくわからない。
彼女の海外旅行初体験の地はインド。
「インドを一人で旅することができたのなら、あとは世界中どこへでも行ける」
と言われているくらい、あそこはハードな国じゃなかったっけ?
聞けば、彼女はインドには通算で1年以上も滞在していたのだとか。
1年か、すごいな。
そんなにインドが好きなんだ。
「インドなんて、だいっきらい!」
・・・
よくわからない子だ。
日本に旅行に来るだけあって、ジィヘは日本の文化に興味があります。
特に、日本のドラマが大好きなんだとか。
残念ながら、私はドラマや芸能関係には疎い。
彼女の話す内容にまったくついていけなかった。
韓国人の女の子に、
「ほんとに日本人ですか?」
と言われてしまった。
しかも日本語で。
ちなみにジィヘのお気に入りは堺雅人。
まただ。
彼はアジア全域で人気があるようですな。
夕食は、近所のお好み焼き屋で食べることにした。
ここにはちょくちょくカウチサーファーたちと来る。
これまで店の主人と話したことはほとんどなかったのだが、
なぜだか今日はやけにまとわりついてくる。
どうやら私のことを、通訳か観光ガイドだと思っていたらしいのだが、
どうもそうではないらしいと気付いたようだ。
「なぜ毎回異なる外国人を連れているのか。
どうやって知り合うのか」
ということを聞きたいらしい。
カウチサーフィンのことを一般の日本人に理解してもらうのはなかなかめんどうなので、
適当にお茶を濁していたのだが、簡単には解放してくれない。
そこへ、かたことの日本語を話すジィヘが会話に割り込んできた。
「今日からマサトさんの家に泊るんです!」
「え?二人は古い知り合いなの?」
「いいえ!さっき会ったばかりなんです!」
お好み焼き屋の主人は怪訝な顔をしている。
「これ以上質問するのはマズい」とでも思ったのだろう。
何も言わずにむこうへ行ってしまった。
ぜったいに誤解されたな、これは。
テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行