カウチサーフィンを通して、いろんな人の人生に触れることができます。
今日も仲の良いカップルの幸せをおすそ分けしてもらいました。

アメリカからやって来たカウチサーファー、ケーシーとアダムは着物を着たがっていました。
でも、値段が高いから断念していたそうです。
そこで、彼らに安いレンタルショップを紹介してあげました。
1日レンタルで2500円です。

真剣なまなざしで着物を選ぶケーシー。
その様子を写真に撮るアダム。
ケーシーはヘアセットもしてもらうのですが、彼女は日本語が話せません。
私が通訳しなければならないのですが、女性の髪型のことなんかわかりません。
翻訳するのに苦労しました。

着つけをしてもらうアダム。
鏡に映る自分の姿を見て、満足げにうなずいています。
「俺ってなかなかイカしてるじゃん」

生まれて初めて着物を着た二人はハイテンション。
写真を撮りまくってます。
私の存在など眼中にありません。

完全に二人だけの世界に入っているケーシーとアダム。
私のことなど完璧にスルーです。
誰が着物レンタルショップのことを教えてあげたと思ってるんだ?
誰が京都御所の桜の場所へ連れて行ってあげたんだ?

ケーシー:「ダメよ、アダム。マサトが見てるわ」
アダム:「かまうもんか。もうガマンできないよ、ケーシー」

おいおい、昼間っからこんな所でキスなんかするなよ。
周りにはいっぱい子供が遊んでいるじゃないか。

えーっ!
そんなディープなキスしていいの?

ケーシー:「いいのよ。だって私たち結婚するんだもん」

目のやり場に困った私は、遠い目をして大文字山を見つめるのでありました。

アダム:「おい。マサトがすねてるぞ。一緒に写真撮ってやれよ」
ケーシー:「いやよ。なんで私が・・・」


(下賀茂神社)
ケーシー:「ごめんね、マサト。私にはアダムがいるの。」
アダム:「そういうことだ、マサト。ハッハッハッ!」


アダム:「ケーシーは渡さんっ!ハッハッハッ!」

着物を着たケーシーとアダムはかなり目立ってました。
道行く人々はみんな、チラチラと彼らを見ています。
なかには、一緒に写真を撮ってくれと頼んでくる人もいました。
ケーシーとアダムは本当に仲の良いカップルです。
アダム:「今回の日本の旅行で、一番印象に残ってる事はなんだい?」
ケーシー:「そうねえ。やっぱり着物を着たことかな。」
アダム:「そうか。僕が君にプロポーズしたことなんか、すっかり忘れてしまったんだね。」
ケーシー:「ちょっと!そんな意地悪言わないでよっ!」
ちくしょう。
見せつけてくれるぜ。
そんな彼らとも別れの時間がやってきました。
ケーシーとアダムは、次の目的地、長野に行かねばなりません。
最後にビッグ・ハグをしてくれた二人。
やっぱり私はアメリカ人が好きです。
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テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行