キティ(香港)とカウチサーフィン:2日目

(嵐山の渡月橋にて)
最初の印象とは異なり、香港からのカウチサーファー、キティはなかなか魅力的な女性だった。
けっして美人とは言えない彼女だが、とても愛嬌があるのだ。
甘え上手というか、男心を捕まえるのがうまい。
水商売をやったら成功するタイプだ。
もっとも、彼女の職業はお堅い数学教師なのだが。
そんなキティにうまく乗せられて、一緒に京都を観光することになった。
初日の今日は嵐山。
雪がチラついていて、とても寒い日でした。

(嵐山で湯葉作りを見学中のキティ)
キティはとても明るく、リアクションも大きい。
ささいな事で感動し、ケラケラと笑う。
キティ相手の観光ガイドはとても楽しい。
こんなに京都を喜んでくれたカウチサーファーは彼女が初めてだ。

(天龍寺の近くの小さなお寺にて)
キティは何にでも興味を示す。
普段なら気にも留めずに通り過ぎてしまうような小さなお寺にもいちいち入っていく。
香港のお寺も日本のとそうは違わないと思うのだが、そんなに面白いのだろうか。

(天龍寺)
キティはけっして貧乏ではないのだが、無駄な出費は一切したくない倹約タイプ。
浮いたお金で食事を楽しみたいようだ。
そこで天龍寺はパスすることにした。

あまりにも寒かったので、嵐山の竹林へ向かう途中で甘酒を購入。
キティにとってはこれが初めての甘酒なのだが、彼女はもっと強いお酒を期待していたらしい。
こんなのでは物足りないのだとか。
お願いですから、昼間っから酔っ払わないでくださいよ。

嵐山モンキーパークの看板の前でサルのポーズを強要される私。
底抜けに明るいキティと一緒にいると、こっちまで楽しい気分になってくる。
今回のカウチサーフィンも楽しいものになりそうだ。

嵐山の次は錦市場。
今日は一日中雪が降ったりやんだりの天気なので、屋根がついている錦市場に逃げ込みました。
ここでもキティはいろんな食べ物に挑戦します。
ヨーロッパ人のカウチサーファーは敬遠しがちな刺身スティックもおいしそうに食べます。
なかでも彼女の一番のお気に入りは「たこ焼き」。
実際、このお店のたこ焼きは絶品でした。
私の家で作るたこ焼きとはレベルが違います。

錦市場の魚屋さんでは、小さなタコの料理が人気です。
もちろんキティも飛び付きました。

そろそろ夕食の時間なので、何かいい店はないかと物色していたら、忍者レストランに行きつきました。
イケメンの忍者に大興奮のキティは写真撮影を申し込みます。
ここのレストランは値段が高いので入る気は毛頭ありません。
それでも写真撮影に快く応じてくださったイケメン忍者さんたちに感謝。

夕食の候補として居酒屋「和民」、お好み焼き、海鮮居酒屋を考えていたのですが、居酒屋「和民」は香港にもたくさんあるそうです。
お好み焼きは大阪で食べることにして、今夜は海鮮居酒屋に決定。
彼女はシーフードが大好きなんだそうです。
しかし、予算が潤沢ではない我々はおそるおそる小出しに注文を頼みます。
それでもけっこうな量を食べました。
値段が気になるところですが、二人で3000円ほど。
意外と安かったです。
これならもっと食べておけばよかった。
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キティは本当に不思議な女性だ。
美人ではないし、若くもない。体も貧弱。
それなのにグイグイと惹きこまれる。
今までフレンドリーなカウチサーファーには数多く出会ってきたが、彼女のようなタイプは初めてだ。
昨日初めて会ったばかりだというのに、今ではお互いに憎まれ口をたたくほどになってしまった。
もう何年も付き合っているような錯覚に陥り、つい彼女を抱き寄せてしまいそうになる。
そんな自分に恐怖した。
食事の後は河原町でキティのショッピングにつき合った。
男にとって、女性の買い物に付き合うことほど苦痛なことはない。
これが自分の彼女ならまだ我慢もできようが、私とキティは昨日会ったばかりなのだ。
結局キティと一緒に丸一日過ごしてしまった。
体はもうくたくたなのに、なんだろう、この充足感は。
明日も彼女と一日中京都を観光する。
今回のカウチサーフィンはなんだか特別なものになりそうな予感がする。
テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行