ゲイシャとサムライ

神社仏閣にはあまり興味を示さないマリーとダルシーだったが、
「芸者や舞妓に変身できるぞ」、
と私が教えると目の色が変わった。
さすがはフランス人の女の子。
ファッションには大いに興味があるわけね。

芸者に変身前のマリーとダルシー。
二寧坂にて。
二人ともとても美人で、まるでモデルのよう。
道行く人が皆、振り返ってました。
しかし、彼女たちと一緒に歩く私は、
いわれなき攻撃を受ける羽目に・・・。
わざとぶつかられたり、
「下手くそな英語っ!」
と聞えよがしに言われたり。
金髪の美少女二人と一緒に京都の町を歩くと、
そんな迫害を受けます。

レンタルプランは一番安いのを選んだので、
芸者のコスチュームを着て外を歩けるのは10分間のみ。
まあそれでも、お店は二年坂にあるので、
ねねの道と八坂の塔で記念撮影できるな。
と思っていたのですが、甘かった。
散策プランではない我々は、
表通りから外に出ることは許されなかったのです。
裏口から外に放り出されました。
こんな住宅街で写真を撮っても、あんまり風情がないなあ・・・

どうしても二年坂・三年坂で写真を撮りたかった我々は、
お店の裏口を通って表通りに出ました。
二年坂でこっそりと写真を撮っていると、
お店の人が血相を変えて飛び出してきました。
「表通りで写真を撮るのなら、
追加料金をいただきますよっ!!!」
仕方がない。
裏通りに戻ろう。
私がそう言っても、マリーとダルシーは動く気配がありません。
観光客のリクエストに応えて、一緒に写真を撮ったりしています。
かわいい顔して、
けっこう肝が座ってるんだな。

なんだかんだであちこちウロウロしたので、
三人とも汗をかいてしまいました。
この恰好は動きづらいのです。
この芸者&侍のレンタルプラン、
今はキャンペーン中ということで、
かなり安くなっていました。
芸者が3900円、侍が2900円です。
ただ、フォトブックやらなんやらと
オプションをたくさんつけたので、
トータルではかなり高くついてしまいました。
家に帰ってから明細書をじっくり見てみると、
あれ?
きっちり1000円余分にとられていました。
表通りで写真を撮っていたからでしょう。
なんか後味悪いなあー。

(マリーとダルシーが作ってくれたクレープ)
マリーとダルシーはよくわからない娘たちでした。
あまりにも美形なため、
第一印象はあまりよくありませんでした。
「なんて冷たい娘たちなんだ」と思ってたくらいです。
だから最初は、
「もしかして俺、嫌われてるのかなあー」
なんて思ったりもしました。
なので、マリーとダルシーが私のためにクレープを作ってくれた時には、それはもう感動しましたね。
彼女たちのような可愛い子が作ってくれたクレープは、
甘さも10倍増しです。
そして極めつけは、別れ際のキス。
カウチサーフィンを始めてから、
チークキスをされる機会は何度かありました。
でも、彼女たちのチークキスは格別です。
本当にほっぺたをくっつけるんですよ。
しかも両頬を!
私はうれしさのあまり、不覚にも、顔を真っ赤にしてしまいました。
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番外編
ここから先は私のサムライ姿の写真です。
見たくない人は飛ばしてください。





テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行