厚かましい女
ニュージーランドからのカウチサーファー、リリィーがだんだんとその正体を現し始めた。

今朝の朝食はリリィーが作ってくれるという。
うれしいねえ。
こういう時にカウチサーフィンをやってるという実感がわきます。
メニューはいたってシンプル。
パンとスクランブルエッグと飲み物。
ただ、パンの上にはアボカドをすりつぶしたペーストがのってます。
想像してたのよりも薄い味でした。
そしてドリンクもちょっと変わってます。(私にとっては)
レモンとジンジャーのお茶です。
のどがヒリヒリしておいしかったです。
さて、今日はリリィーは友達と琵琶湖へお出かけです。
朝からシャワーを浴びて、香水もたっぷりつけてます。
髪型もバッチリときめて、服もかわいらしいのを着てます。
「おいおい、昨日俺と出かけたときとはえらい違いじゃんかよっ!」
そう嫌味を言いたくなるのをグッとこらえて、見送りました。
晩御飯はなぜか、私が作る羽目になってしまいました。
リリィーは37歳。
人生経験は豊富です。
私ごときが交渉で彼女に勝てるはずがありません。
しかも彼女は美人でグラマー。
ついついいいなりになってしまいます。
男の悲しい性ですね。
私が食事の支度をしている間、リリィーはお菓子をボリボリと食べてます。
もちろんそれは、私のです。
「おいおい、そんなにおやつを食べてたら、肝心の夕食が食べれなくなるぞ」
案の定、彼女はご飯を大量に残しました。
「ああ、おいしかった。
マサトは料理がうまいね。」
本当にそう思うんなら残すなっ!
彼女の要求はさらにエスカレートしていきます。
「3泊の予定だったけど、もう4泊してもいい?」
はいはい、いいですよ。
好きなだけ泊まってってください。
なんなら日本に永住しますか?
なんだかんだ言って、私はそんなリリィーが大好きです。
明日も一緒にお出かけ。
今日みたいにバッチリおしゃれしてくれないかなあ。
テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行