振り返る君を抱き寄せてもう一度キスしたかった

今朝もキティが朝食を作ってくれました。
隣の部屋では他のカウチサーファーがまだ寝ていたので、二人だけでコソコソと食事をします。
なんだかイケナイことをしているみたいで、ドキドキするねえ。

こたつでみかんを食べるキティ。
そんなにのんびりしている暇なんてあるのかな?
今日は忙しいんだぞ。

キティは手相や漢方などにも詳しいです。
なんだか中国人っぽくていいね!
そんな彼女が作ってくれた飲み物がこれ!
血行を良くする効果があるとか。
うへぇ。
本当にこんなの飲むの?
あまり食欲をそそられませんが、せっかくキティが作ってくれたのです。
がんばって全部飲みほしましたよ。
愛の力のなせるわざです。
彼女の手前、
「あ、これ、意外とおいしいっ!」
って言っておきました。
もちろん大ウソですけどね。

するとキティは残りの分も全部くれました。
一袋まるごと。
本当に君は優しい娘だなあ。
これからこれを毎日飲まなきゃならないのか。
とほほ・・・

キティは今夜、関空(関西国際空港)から飛び立つのですが、
その前にやっておきたいことがあるとか。
それは、
「大阪のスパワールドで温泉三昧!」
というわけで、行ってきました、スパワールド!

もちろん私も一緒について行きましたよ。
ちなみにバックパックとキャリーバッグはキティのです。
私のではありません。

このスパワールド、普段は2000円以上もするのですが、
今はキャンペーン中とかで、入場料は1000円なのです。
という情報をキティから教えてもらいました。
なんでそんなこと知ってるんだ?

一刻も早く温泉に浸かりたかった我々二人ですが、その前にやるべきことがあります。
というのも、このスパワールドは大阪の名所、「新世界」のすぐ隣にあるのです。
そういえば通天閣に来るのって何十年ぶりだろう。

ふぐのオブジェにご機嫌のキティ。

このゴチャゴチャとした感じが、いかにも「大阪の商店街」っぽくていいです。

スパワールドの屋上にはジャグジーや露天風呂があります。
ここから見る通天閣は格別です。
でも、キティの水着姿にはとてもかないませんけどね。

写真ではわかりませんが、この日は寒波がやってきていて、とても強い風が吹いておりました。
温泉を楽しむにはもってこいのコンディションです。
この写真に映っている私の表情、とてもうれしそうなのは気のせいです。
スパワールドの屋上は水着着用の男女共用スペースなのですが、子供連れの家族などは遠慮した方がいいかもしれません。
特に夜のジャグジーエリアはラブホ状態です。
カップルが見せつけるように行為にふけっていたりします。

スパワールドには屋内プールもあります。
平日の昼間ということもあって、かなりガラガラ。
アトラクションもほとんど待ち時間がありません。
一日パスを買って、何度も何度も滑り降りました。
その度にプール内にキティの絶叫がこだまします。
うるさくてゴメンナサイ。

お腹がすいてきたので、3階の食堂エリアに移動。
ここでは館内着を着用しなければいけません。
小柄なキティが着ると、幼稚園のスモッグみたいでかわいいです。

この後もまたプールで水着になるので、あまり食べ過ぎるわけにはいきません。
お腹がふくれてたらみっともないですからね。
というわけで、ラーメン定食を二人でわけて食べることにしました。

料金を精算中のキティ。
一日中遊べて1000円は安い!

スパワールドを出ると、外はもう真っ暗です。
本当に一日中遊んでたんだなあ。
ライトアップされた通天閣は、昼間とはまた違った趣があっていいです。

キティは今日、日本から出国するので、もう日本の円は必要ありません。
残ったお金を計算して、日本でいくら使ったか記録しています。
さすがは香港人。
お金のこととなると真剣です。
私が話しかけても答えてくれません。
寂しい・・・

今夜の食事は「串かつ」に決定。
新世界の名物といえば、やはり「串かつ」ですからね。
私も久しぶりに食べます。

「串かつ」を食べるキティ。
「串かつ」と言えば、ソースをつけて食べるのが定番ですが、彼女は塩こしょうの方がお好みのようです。
スパワールドに長居してしまったせいで、彼女のフライトの時間がもう迫っています。
もっとゆっくり食事を楽しみたかったのですが、そういうわけにもいきません。

駅の改札口で振り返り、手を振るキティ。
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最初は2泊の予定だったのに、気がつけば10日間も一緒に過ごしていた。
にぎやかなキティが去った後の私の家は、まるで深海のように静かで、冷たい。
日本を出た後はシンガポール、その後は香港。
キティは移動を続ける。
まだオーストラリアでのワーキングホリデーの期間が残っているので、
オーストラリアでしばらく働くことになるのだろう。
だが、その後の予定は彼女にもわからない。
「絶対また日本に戻ってくるからね」
彼女はそう言うが、そう言って戻ってきたカウチサーファーはまだいない。
世界中を旅するカウチサーファーは、いつか必ず日本を出て行く。
決して深入りしてはいけない。
そんな事はわかっていたはずなのに・・・
これからは私の部屋は女人禁制!
ちなみに、キティの写真をフェイスブックに投稿した後、ペギーとの連絡は途絶えました。
そりゃそうだよなあ。
自業自得か。
テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行