カウチサーフィン(CouchSurfing)と愉快な仲間たち

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ウクライナ上空 10000メートル

カウチサーフィンで知り合った台湾人のシャーリンからLINEでメッセージが届いていました。

「マサトさん、見て、見て!」

送られてきたのはEVER AIR のリンク。
今度の東欧旅行で私が利用する航空会社です。

そこにはこう書いてありました。

「台湾ー欧州便 運航ルート変更のお知らせ

 マレーシア航空MH17便の墜落を受け、エバー航空は台湾ー欧州間の飛行ルートをウクライナ上空を回避し、トルコ上空を経由するルートに変更しました。これにより、台湾ー欧州間の飛行時間は通常より20分長くかかることがあります。」


無題


おいおい。俺の乗る飛行機、ウクライナ上空を飛ぶつもりだったのかよ。


おそらく、これはエバー航空だけでなく、アジアからヨーロッパへ向かう飛行機の多くが同じルートを取っていたのではないでしょうか。

そう思ってググってみたら、
「マレーシア航空機が撃墜されたウクライナ東部ドネツク州上空は欧州とアジアを結ぶ最短距離航路。
 1日約300便以上が上空を通過」
と書いてありました。

そう、あのマレーシア機撃墜は、我々誰にでも起こりうる可能性のある事件だったのです。


「飛行機事故に遭う確率よりも、自動車事故に巻き込まれる可能性の方が断然高い」
とはよく言われることですが、あれだけセンセーショナルなニュースを目の当たりにした後には、やはり少なからぬ動揺を受けます。


出発まであと1週間。
開き直った親ロ派やロシアが暴挙にでないことを切に願います。

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テーマ : ヨーロッパ旅行記
ジャンル : 旅行

飛んでる男

台湾人の男性からカウチリクエストを受け取った。

私はこれまでにたくさんの台湾人カウチサーファーと出会ってきたので、
本来なら彼と会おうという気にはならなかっただろう。

だが、私は今、中国語を勉強中。
中国語圏の人と出会う機会はできるだけ大事にしたい。
それが語学上達の一番の方法だと思うからだ。


だが、私が彼と会ってみようと思う気になったのは、
彼が中国語圏の人間だという理由だけが原因ではない。



(ウェインのカウチサーフィンのプロフィールより)

彼の写真を見て笑ってしまった。
文字通り、「ぶっ飛んで」いる。
なかなか楽しそうな男だ。


ウェインは彼女と一緒に日本にやってくる。
カウチリクエストを送ってきたのはウェインなのだが、
それ以降の連絡はウェインの彼女とするようになった。

というのも、彼女は日本語を勉強していたことがあるらしく、
私とメールをやり取りすることで自分の日本語能力を高めようという魂胆があるらしい。

なんということだ。
彼らを私の中国語練習の踏み台にしようとしていたのに、
逆に彼女の日本語の練習相手をさせられるはめになってしまった。


だが、どことなくホッとしている自分がここにいる。

それはそうだろう。




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こんなキャラクターの濃い人間と毎日話をしていたら、
実際に会う前に疲れてしまうよ。


ウェインの彼女、シャーリンとはLINEを通じて毎日のように連絡をとりあった。
facebookでもなければGmailでもない。
ほんとにLINEはアジア圏でその勢いを増しているのだな。


そして待ち合わせ当日。
あれほど念入りに待ち合わせ方法を打ち合わせしておいたというのに、
彼らを見つけることができない。

駅の「○○出口」で!
というふうに取り決めておいたから、間違えようがないはずだ。


いくら日曜日で駅前は混雑しているといっても、
ウェインを見つけられないはずがない。

なぜなら、




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こんな人間がいたら、気づかないわけがない。
いやでも目に飛び込んでくるはずなのだ。

それなのに彼らが見当たらないというのは、いったいどういうことなのだろう。

ハッ!
もしかして職務質問でもされて警察署に連行されてしまったのだろうか。
意味もなくこんな満面の笑みを浮かべていたら、警官に怪しまれてもしかたがない。

ふと気づくと、シャーリンからLINEにメッセージが入っていた。

「私たちはすでに5番出口にいるわ!」


そんなはずはない。
私は今、その5番出口にいるのだ。

もう一度あたりをよく見渡してみるも、彼らの姿はそこにはない。


すると、遠くの方から一人の女の子が大きく手をふりながら私の方へと走ってきた。
シャーリンだ。

なんでシャーリンはあんな遠くから走ってくるんだ?
待ち合わせ場所はここのはずなのに。


ウェインたちは、約束していた場所からは少し離れたところにあるインフォメーションセンターにいた。
なかなか私と会うことができず、不安になった彼らは私と連絡をとろうとしたのだが、外国では携帯電話を使うわけにはいかない。
そこでWIFIを求めてインフォメーションセンターまで移動したということだった。




とにかくお腹がへったというので、とりあえず昼食をとることにしました。




彼氏の前でシャーリンを口説く私。
彼女とはずっとLINEで連絡を取り合っていたので話も弾みます。




ウェインたちに歌舞伎の説明をしたのですが、彼らは歌舞伎のことをまったく知りませんでした。
少し興味はもったようですが、入場料は私たちにはとうてい手の届かない額。
写真だけ撮ってさっさと次のポイントへ移動。




清水寺。

あいかわらず極上の笑顔を見せるウェイン。
驚くべきことに、この笑顔はけっして作り物ではないのです。
彼の底抜けに明るい性格が自然と表情ににじみでているだけなのです。









ギオンコーナーでは芸者や舞子の資料が展示してあるので、それをウェインたちに見せようと立ち寄ったところ、
中から音楽が聞こえてきました。
どうやら琴か三味線のようです。

「なんだろうねえ」
と言いながら私たちがうろうろしていると、
「どうぞ」
受付に座っていた女性が立ち上がって、
にっこりとほほ笑みながらパンフレットを差し出してきます。

いや、「どうぞ」って言われても。
きっと入場料も高いんでしょ。
さっき歌舞伎の南座で見た法外な料金表が脳裏をかすめます。

「いえいえ、無料ですからどうぞお気軽にお入りください」

ウェイン、君たちはツイてるね。
無料だってさ。

パンフレットを見ると、筝曲の演奏会と書いてあります。
全部で10曲以上演奏するようですが、伝統芸能に造詣の深くない私たちには一曲でじゅうぶん。
早々に退散しました。




今日の観光はこれで終了。
本当は彼らに金閣寺や伏見稲荷なんかも見せたかったのですが、明日には奈良に行ってしまうそうです。

彼らのリクエストにより、夕食はラーメン。
ウェインは相変わらずいい笑顔をしています。
もちろんシャーリンも負けてはいません。

あれ、もしかして君たちおそろいのメガネなのかい?





彼らは絵葉書をくれました。
自分で撮った写真をプリントアウトしたものだそうです。




絵葉書の裏には直筆のメッセージが。
なんだかうれしいねえ。


私はもうすぐ東ヨーロッパに行くのですが、その時に台湾の航空会社を利用します。
そのため行きも帰りも一度台湾に立ち寄るのですが、時間が中途半端。
台北まで行くにはちょっと厳しいスケジュール。
でもせっかくだから台湾も味わってみたい。

都合のいいことに、ウェインは桃園空港のすぐ近くに住んでいます。
やった、カウチ ゲットだぜ。
彼は台湾名物、夜市も案内してくれると言っています。

世界中に着々と拠点を築きつつある実感。
これぞホストの醍醐味と言えるでしょう。


台湾で会おう、ウェイン&シャーリン!



日本国内編はこれでしばらくお休みとなります。
これからは海外編。
できるかぎりリアルタイムでブログを更新していきたいとは思っています。

しかし、今回訪れるのは旧共産圏の国々。
はたしてネット・インフラはどれくらい充実しているのだろうか。


テーマ : 京都旅行
ジャンル : 旅行

miss 台湾

モニカ(スロバキア)とローラ(イングランド)とカウチサーフィン(CouchSurfing)


ここのところ、ブログの更新が遅れにおくれて、とんでもないことになっている。

なんとか遅れを取り戻そうとがんばってはいるのだが、なかなか追いつけない。

いかん。

このままでは記憶が風化してしまう。

忘れないうちに記録を残しておかねば・・・



というわけで、これからこのブログの時系列はかなりでたらめなものになります。

季節があっちへ行ったりこっちへ行ったりするかもしれませんが、あまり気にせずに読み進めてください。


今回は最近のお話です。

といってももう一週間くらい過ぎちゃってるんだけどね。



スロバキア人のモニカは今回の旅行に対して、並々ならぬ熱意を抱いているらしい。

かなり詳細なスケジュールを組み立てている。

彼女の作成した旅程表を見せてもらったが、今日も盛りだくさんの内容となっていた。

下賀茂神社、金閣寺、とこのあたりまではいいのだが、その後に高山寺にも訪れるつもりらしい。

そして再び嵐山まで戻ってきて、伏見稲荷へ。


私も旅行する場合はタイトなスケジュールだが、いくらなんでもこれは無茶だ。

せっかく外国に旅行に来たのだから、「あれも見てやろう、これも見てやろう」という気持ちになるのは理解できるが、ものごとには限度というものがある。


高山寺は距離があるし、バスの接続もよくない。

なのでそこを予定から削除することをモニカに提案した。


しぶしぶそれに従った彼女だが、

「その他は全部まわれる?」

と不安そう。



たとえ高山寺を外したとしても、この日の予定は京都の北の端から西の端、そして南の端までまわるという、かなりの強行軍になる。

モニカもそのことは理解しているらしい。



だが大丈夫。

ちゃんと全部観光できますよ。

そのために私がいるのだから。




(下賀茂神社の入り口)

まずは最初の目的地、下賀茂神社。

まだ朝も早いというのに、なんだか騒がしい。

あれ? この神社っていつもこんなに人が多かったっけ?

ゴールデンウィークだからかな。






理由はすぐに判明した。

今日は流鏑馬神事が行われる日だったのだ。

流鏑馬というのは、疾走する馬の上から矢を射かけるあれである。

私は思わず興奮した。


「今日は流鏑馬だったのか! モニカ、君たちはツいてるよ。とても日本らしい行事を見ることができるぞ」

京都に住んで20年以上。

カウチサーファーと一緒にあちこち歩き回り、「京都通」を自認していた私だが、

実はこの流鏑馬はまだ見たことがない。



あたりを見渡すと、大きなカメラを抱えた人々が、すでに場所取りを始めている。

我々は朝早くに到着したので、幸い、まだまだスペースがある。

「これは最前列で迫力ある流鏑馬を見ることができるぞ」

私の胸は期待に高鳴った。



「どこがベストポジションだろう?」

早くいい場所を確保したかった私だが、モニカとローラの反応は鈍い。

流鏑馬と聞いてもピンとこないらしい。


場所取りなんかよりも、彼女たちの興味はもっぱら土産物屋にあるようだ。


今日は特別な祭りの日ということもあって、下賀茂神社の参道にはいくつかの屋台が並んでいる。

臨時のおみやげ屋では、流鏑馬にちなんだお守りを売っていた。

おそらくこれらを買えるのは今日だけなのだろう。

モニカは弓矢と的をかたどったお守りを買っていた。

なかなかしぶいチョイスだ。



「流鏑馬神事は何時からですか?」

みやげものを売っている巫女さんに聞いてみた。


しかし、返ってきた答えを聞いてがくぜんとする。

なんと、儀式が行われるのは午後からだというのだ。


まだ数時間もあるというのに、大勢の観光客がすでに場所取りをしている。

観覧席のチケットを買うために行列もできている。


今なら最前列の特等席で流鏑馬を見ることができるが、そのためにはこの下賀茂神社で何時間も釘づけされることになる。

今日一日でたくさんの名所をまわりたいモニカたちにはそんな時間の余裕はない。

残念ながら、流鏑馬はパスするしかなさそうだ。


うかつだった。

カウチサーファーをガイドするなら、前もって行事の有無をチェックしておくべきだった。

京都には無数の寺社がある。

毎月なんらかの行事がある。


この流鏑馬のことも前もって知っていれば、それにあわせてうまくスケジュールを組むことも可能だったかもしれない。


私が悔やんでいると、

「お祭りを見たいんでしょ、マサト?

 私たちのことならいいのよ。自分たちでまわれるから、あなたはここに残って流鏑馬を楽しんで」


モニカはそう言ってくれているが、その表情は複雑だ。

今日は私が一緒についてくることを見越して、ルートの確認もしていないにちがいない。

外国人をふたりほったらかして、自分だけ流鏑馬鑑賞するわけにはいかない。



「いいよ、この祭りは来年もあるから」

彼女の手前、そう言わざるをえなかった。




流鏑馬の会場。

こんなに近くで見ることができるのか。

さぞかし大迫力なんだろうな。




この道を馬が疾走することになるのか。

けっこう長い距離があるなあ。

さぞかし迫力のあることだろう。


うう、見たかった。

来年は忘れずに来よう。




河合神社にも寄りました。

「かわいい」と「河合」をかけているこの神社。

手鏡を模した絵馬が特徴的です。






鴨川にて。

左がモニカ。

彼女はスロバキア人なのだが、今は台湾に住んでいる。


右がローラ。イギリス人。

彼女とはなんだかうまがあわない。

私が話しかけても返事はうわのそら。

京都を案内しても、あいづちもろくにうってくれない。

なんかやりにくいなあ。



見知らぬおっさんとは話なんかしたくないのだろうか。

だが、ある意味彼女の反応はまともだ。

今回私にカウチリクエストを送ってきたのはモニカ。

ローラはカウチサーファーではなく、モニカと一緒に旅行しているだけ。

出会った瞬間に十年来の知己のようにふるまうカウチサーファーという人種は、やはり特殊なのかもしれない。



この後、伏見稲荷へと向かうのだが、バスは1時間に1本しかない。

しかも今はゴールデンウィークの真っ最中。

バス停には長蛇の列ができている。

少し不安になった。

「ちゃんと全員が乗れるのだろうか。

 まさかここまできてバスに乗れないなんてことはないよな」


と思っていたらそのまさかが起こった。

ぎゅうぎゅうに詰め込んでも、乗れない人が出てきたのだ。

このバスを逃したら、次のバスが来るのは1時間後。

みんななんとか乗り込もうと、無理やりに突進してくる。

バスの運転手がマイク越しに叫ぶ。


「もう一杯でこれ以上は乗れません!
 
 次のバスは1時間後です。

 JRの電車をご利用ください。

 電車なら15分間隔で運行しています。」



なんということだ。

伏見稲荷には何度も行ったことがあるが、始発駅でバスが満員になってしまったのを見るのはこれが初めてだ。

さすがはゴールデンウィーク。



我々はなんとか乗り込むことができたが、少なからぬ人数の人を残したまま、バスは出発した。




バスを降りて、伏見稲荷へと向かう道も混雑していた。

参道にずらりと並んだお店からはいい匂いが漂ってくる。


モニカは店の前で足を止め、何枚かのせんべいを買っていた。

しょうゆ味やわさび味。

おいしそうだ。



購入したせんべいをモニカはうれしそうに私に見せてくる。

その仕草がまるで


「マサトも食べる?」

と言っているように見えたので、


「いや、いいよ。

 せっかく君が買ったんだから、自分で食べなよ」

と答えたのだが、どうやら早とちりだったようだ。



「Oh...」

モニカは再び財布を取り出し、私にも買ってくれた。


なんだか俺が催促したみたいな形になってしまった。

そんなにものほしそうな顔をしていたのだろうか。





伏見稲荷の本殿の中には、平安時代(?)の衣装をまとった人が大勢いた。

観光客も足を止め、なにかを待っているようだ。

聞けば、祭りの今日はこれからなにかの催しが行われるらしい。

我々もその場に立ち止り、社務所の中から出てくるであろう行列を待つことにした。



しばらくしてこの祭りのメインイベントであろう行列の登場となったのだが、なんだかしょぼい。

音楽はないし、10人ばかりの人がそそくさと歩いて通り過ぎるばかり。

カメラを構えて待っていたモニカたちも肩透かしをくらって、ちょっともの足りなそうだ。






伏見稲荷の名物、千本鳥居も大混雑。

いつもなら外国人観光客の姿が目立つのだが、ゴールデンウィークの今日はさすがに日本人観光客のほうが圧倒的に多い。


写真に他人が写らないようにするのはほとんど不可能だ。




ローラは相変わらず愛想が悪い。

私の説明もろくに聞いていないようだ。


もしかして俺って嫌われてるのかな。

なんだか悲しくなってきた。



伏見稲荷の次は金閣寺。

京都駅から出るバスはやはり混んでいて、始発駅ですでに満車となる。

我々は運よく座ることができたのだが、周りを見渡してみると半分くらいは外国人。


このバスは観光地にしか止まらない急行バスなので、地元の人は乗っていないようだ。

どういうわけか、我々の周りにいる乗客は中国人ばかりだった。



見た目は日本人と変わらない彼女たちだったが、中国語でにぎやかに話している。

突如、その輪に加わった者がいる。

ローラだ。


「えっ? ローラ、君、中国語しゃべれるの?」


驚いていたのは私だけでなく、ローラに話しかけられた中国人の女の子たちも意外そうな顔をしている。

無理もない。

金髪で目の青い白人がいきなり中国語をまくしたて始めたら、誰だって面食らう。


モニカは台湾に住んでいるというのは知っていたが、実はこのローラも台湾で英語の先生をしているのだそうだ。

台湾に住むようになってまだ半年ほどだというが、ローラは流ちょうな中国語をあやつる。

中国語の勉強を始めたものの、その発音の難しさにほとほと困り果てている私からすれば、彼女の中国語はまぶしく見えた。

イギリス人の彼女にとって漢字はまるで暗号のように見えることだろう。

だが、日常的に漢字を使っている日本人にとって、中国語を学ぶのにそれほど抵抗はないはずだ。


「もう一度中国語を勉強してみよう」

白人の口から猛烈な勢いで繰り出される中国語を聞きながら、私はそう決意した。





金閣寺を観光する前に、寿司を食べた。

彼女たちは寿司が大好きらしく、すでに築地でも食べているらしい。

築地の寿司を食べた後に回転寿司に連れていくのも気が引けたが、モニカたちは一向にかまわない。

タッチパネルで注文した品が、コンベアに乗って「びゅーん!」と飛んでくる様子を嬉々としてビデオに収めていた。


あれほど愛想の悪かったローラも、今では積極的に私に話しかけてくるようになっている。

今まではただお腹がすいていただけなのかもしれない。

寿司を食べ終わって満足したのか、ローラは堰を切ったように私に向かってしゃべり続けた。

いつまでたっても終わらない会話にしびれを切らし、

「いつまでしゃべるつもり? そろそろ行かないと金閣寺が閉まっちゃうわよ」

とモニカが苦言を呈したほどだ。


あまりのローラの豹変ぶりにびっくりしたが、こういうサプライズなら大歓迎だ。





最後にモニカはおみやげをくれた。

台湾のパイナップルケーキだ。

台湾の定番のおみやげらしいのだが、これがまたうまい!

一気に全部たいらげてしまった。








思えば前回台湾を訪れてからもうずいぶんと時間が経つ。

今はピーチも就航して、驚くほど安い値段で台湾まで行くことができる。

また夜市で屋台のはしごをしたいな。


いや、その前にまだ見ぬ土地、スロバキアが先か。

テーマ : 京都旅行
ジャンル : 旅行

嵐山の思い出



私の部屋の壁には、たくさんの絵葉書が貼り付けてある。

自分が旅行した時に、自分宛てに送った物や、友人からもらったものだ。

私の家に泊まっていったカウチサーファーが帰国後、送ってくれたものもある。

外国から絵はがきが届く。

これもカウチサーフィンの楽しみの一つだ。


それを見たイーシャンが、

「私も台湾に帰ったらマサトに絵はがきを書くわ!」と言った。


あまり期待していなかったのだが、数日後、本当に彼女から絵葉書が届いた。

「期待していなかった」というのは、彼女がいい加減な人間だという意味ではない。

イーシャンはとても活発な女の子で、何にでも興味津々なのだが、どうも私に対してはあまり関心がない、という印象がずっとあったのだ。

だから、「絵葉書を書く」という約束も、台湾に帰ったらすぐに忘れてしまうだろうと思っていた。


そんな事情だったから、彼女からの絵はがきが届いた時には、うれしいというより、むしろ驚いた。

彼女がネパールを旅行した時に撮った写真をハガキにしたもののようで、裏面にはびっしりと文字が書かれている。

あまりにたくさんの文章を詰め込んだため、私の住所を書くためのスペースがなくなってしまったらしい。

大きめの付箋が貼り付けてある。

なるほど、こんなやり方もあるのか。



絵はがきをもらうというのは、やはりうれしかったので、彼女宛てに私からも絵はがきを書いた。

日本と台湾は近い。

数日もあれば到着するはずだ。

イーシャンからの

「絵はがき着いたよ!」

の連絡を期待して待っていたのだが、1週間が過ぎ、2週間が経過してもなんの音沙汰もない。

もしかして、住所を間違えたのかな?


イーシャンとは Facebook でもつながっているので、連絡をとるのは容易だ。

私からの絵はがきが到着したか聞いてみようと思っていたら、彼女が Facebook に京都で撮った写真をアップしていた。

タイトルは、「嵐山の思い出」

「俺の写真もあるかな?」

と期待して見てみたのだが、予想していたのとはまったく違った内容だった。


そこに写っているのはただひたすら、人力車をひいているお兄さんたち。

渡月橋や竹林は、お兄さんたちの後ろに申し訳程度に小さく写っているのみ。

もちろん私の写真はどこにもない。



「京都の嵐山には、こんなにたくさんのイケメンがうじゃうじゃいるのよ!

見て見て、このさわやかな笑顔!

引き締まったお尻!

真っ黒に日焼けした筋肉質の脚!

人力車に乗ってるお客さんのほとんどは女性なんだけど、

彼女たちがほんとに嵐山の景色を見ているのかどうかは疑わしいわね。

でもまあ、こんなにかっこいいお兄さんの後ろ姿を眺めることができるのなら、

高いお金を払って人力車に乗る価値もあるってものね」

というのが、イーシャンの書いたコメントだ。



イーシャン、君の言う「嵐山の思い出」って、人力車のイケメンのことだったのか・・・


テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行

ヘンタイよ!、ヘンタイ!

イーシャンが私の部屋に泊まるのも今夜が最後。

だからというわけでもないだろうが、今夜は彼女がみそ汁を作ってくれるらしい。


「カウチサーフィンは国際交流の場」

というのが建前だが、実際は無料のホテルとして使っている人がほとんど。

なので、料理をふるまってくれるカウチサーファーなどというものはほとんど存在しない。


だが、それは仕方のないことだと思う。

彼らは旅人であり、昼間は観光に大忙し。

クタクタに疲れて帰ってきてから料理を作るなどというめんどうなことを、いったい誰がやりたがるだろうか。

普段、家にいる時は料理をするのが大好きな人でも、旅先でくらいはのんびりとしたいはずだ。


それでも中には果敢に料理に挑んでくれるカウチサーファーもいることはいる。

このイーシャンみたいに。



(台所で料理中のイーシャン(台湾))


私はゲストを平等に扱ったりはしない。

私の部屋を安宿代わりに使う人にはそれなりの対応をする。

非礼には非礼で応える。


だが、礼をつくしてくれた人には、やはり礼をもって応えたい。

あいにく私は料理が苦手なので、こんな提案をしてみた。

「うちにたこやき器があるんだけど、食べたい?」

「うそっ? ほんとに! たこやき作りたい! 食べたい!」


外国人のなかには、異常にたこを気味悪がる人がいるので、たこ焼きに対する評価は二分する。

だから事前に必ず確認しておかなければならない。

以前、たこ焼きを食べている最中に質問されたことがある。

「このボールの中に入ってるのはいったいなに? なんだかグニャグニャしてるんだけど」

「ああ、それ、たこだよ」

「たこってなに?」

「タコを知らないのかい? じゃあイカは知ってる? イカは細長くて白いけれど、タコは丸い頭をしていて、赤いんだ」

そう言った瞬間、彼女は箸を置いて、洗面所へと走っていったきり帰ってこなかった。





しかし、このイーシャンはたこ焼きと聞いて嬉々としている。

台湾では日本の食文化が大人気だ。

彼女もよくお好み焼きやたこ焼きを食べるのだそうだ。

「そっかー、じゃあこれが初めてじゃないんだ」

「台湾で食べるのと日本で食べるのとでは全然違うわ。それに、自分で作るのは初めてだし。

ね、私がたこ焼きを作ってるとこ、写真に撮ってくれない?」

「日本でたこ焼きを作った」と言うと、友達に自慢できるらしい。


私のたこ焼き器は安物で、いつもうまくいかない。

「こちら側はもうすでにこげそうなのに、反対側はまだ生焼け状態なのよね。なんでかしら」

「ヒーターに温度差があるみたいだ」

「たこ焼きってほんとは丸い形をしてるのよね。それなのに、私たちが作ったのは下側が平べったくなっちゃってる」

「ひっくり返すタイミングがマズいのかもしれないね」

一緒に食事をするだけでもそれなりに楽しいが、二人でワイワイ言いながら作るのも悪くない。

たとえできあがったものが、およそたこ焼きとはいえないおぞましい代物だったとしても、なんだか愛着がわいてくるから不思議だ。


そしていよいよ、できあがったたこ焼きを食べる。

うん、見た目はともかく、味は悪くない。

だが、イーシャンは少し不満そう。

「マサトさん、このタコ、味付けしました?」

うっ、バレたか。

実は急にたこ焼きを作ることが決まったので、材料を用意していなかった。

時間も遅いので、近所のスーパーはもう閉まっている。

そこで緊急避難として、酢の物に使うタコを流用したのだ。

梅酢にどっぷりと浸かっていたのだが、よく水洗いしたから大丈夫だろう。

それに相手は台湾人。たこ焼きの味なんてわからないはずだ。

万が一バレたとしても、

「これが日本式だ!」と言えばなんとかなるだろう、と思っていた。


しかし、舌の肥えた台湾人をごまかすことはできなかったようだ。

ごめん。大阪で本物のたこ焼きを食べて口直ししておくれ。




たこ焼きの後は、イーシャンが作ってくれたみそ汁を飲む番だ。

「私、聞いたことがあるんです。

日本では、一人前におみそ汁を作れるようになって初めてお嫁さんに行けるんだそうですね。

私、うまく作れたかな?」

みそ汁を口に運ぶ私を、イーシャンは不安そうに見つめる。

まるで新妻を迎えた夫のような気分だ。


「うまい!」

「ほんとに?うれしい! 私、日本人のお嫁さんになれる?」

(たとえみそ汁がどれほどマズかろうと、君のようなかわいいお嫁さんなら大歓迎だよ。というよりイーシャン、君は日本人と結婚したいのか?)

お世辞ではなく、本当に彼女の作ったみそ汁はとてもおいしかった。

私の母親よりも上手なのではなかろうか(ちなみに私の母親の料理の腕はかなりのものだ)。


日本人でも、きちんとダシをとったおいしいみそ汁を作れる子は少なくなってきてるような気がする。

それなのに、台湾人の女の子がこんなにおいしいみそ汁を作って、なおかつ、

「これでお嫁に行ける?」なんて、日本人よりも日本人らしい!

台湾は日本人にとって人気の旅行先となっている。

理由はいろいろあるだろう。

・近い
・物価が安い
・日本人に対して親切

だが、それら以上に、台湾には日本が失ってしまった「日本らしさ」が残っているというのも一つの大きな理由だと思う。

台湾には、日本統治時代に作られた懐かしい建築物が、いまだに数多く残っている。

それに加えて、台湾人は日本文化を大切に扱うので、日本ではすでに失われてしまった価値観が、いまだに残っているのかもしれない。

だから台湾を訪れた日本人は、ふと、ノスタルジックな感覚におちいってしまうのではないだろうか。



(イーシャンの作ってくれたみそ汁)

イーシャンはとても快活な女の子なのだが、出会った当初は、少し私から距離を置いているような気がした。

かわいい女の子が一人で男の家に泊まりに来るのだから、相手に誤解を与えないようにふるまうのは当然だ。

しかし、そのわりに彼女は不用心なところもある。

風呂上がりに、私のとなりでストレッチをしたりするのだ。

タンクトップにショートパンツというラフな格好で、シャンプーやせっけんの香りをプンプンとまき散らしながら。

はっきり言ってこれは、かなり刺激的だ。

だが、イーシャンは別になんとも思っていない様子。

男と女とでは、こういうことに対する感じ方が異なるのだろうか。


そんな彼女とも、この数日間でずいぶんと仲良くなれた気がする。

それも、元KGBの美人スパイ、マリアのおかげだ。

陽気な彼女と3人で京都の街を観光したことで、グッと距離が縮まった。

そういうわけだから、最終日の夜はちょっとエッチな話題になることすらあった。

だが、時々、彼女の使う言葉に違和感をおぼえて、戸惑ってしまうことが何度かあった。

彼女は私にむかって、何度もこう言う。

「ヘンタイよ、ヘンタイ!」


外国人は、日本のAVやアダルト・アニメ、成人向けコミックのことを総称して「ヘンタイ」と呼んでいるようなのだ。

変態もののAVと聞くと、ものすごくえげつない内容を想像してしまうが、外国人に言わせれば、たとえ健全で(?)ごく普通のAVでも「ヘンタイ」というジャンルに入ってしまうらしい。

日本が世界に誇るアダルト・コンテンツは、諸外国では「ヘンタイもの」という不動の地位を確立しているのである。

名誉というか、不名誉というか・・・

それにしても、人の顔を見ながら大声で、「ヘンタイ! ヘンタイ!」と連呼するのはやめてもらえないだろうか?





翌朝、イーシャンは旅立っていった。

台所には、大きな鍋にみそ汁がたくさん入っている。

「こんなにいっぱい!」

「これだけあれば、3日間くらいはもつでしょ。このみそ汁を飲むたびに、マサトさんは私のことを思い出すのよ」

だが、その日のうちにすべて食べてしまった。

あまりにもおいしいみそ汁だったので、一度食べ始めると止まらなかったのだ。


それに、たとえみそ汁なんかなくたって、君のように濃いキャラの子を忘れることなんてできないよ。

テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行

KGBとカウチサーフィン

ブログの更新をサボっているのがバレてしまいますが、葵祭に行ってきました。









葵祭と言えば、京都三大祭りの一つ。

日本でも有数の大きなお祭りですが、実は外国人のウケはあまりよくありません。

「これぞニッポン」といった伝統的な衣装を着た豪華な行列を間近で見ることができるのですから、

外国人観光客はさぞかし感動するかと思いきや、リアクションはいまいち。

最初のうちこそ、「オォーッ!」と叫んでいるのですが、そのうちテンションが下がってきます。

まだ行列が目の前を歩いているというのに、写真を撮るのをやめ、カメラをしまってしまいました。


これは葵祭に限ったことではありません。

時代祭や鞍馬の火祭もそうでした。

どうも彼らは、行列がただダラダラと歩いているだけだと、飽きてしまうようなのです。


もちろん個人差はあります。

「葵祭、最高!感動したっ!」という外国人も大勢いるでしょう。

もしかしたら、私の解説がマズいのかもしれません。


当初の予定では京都御所から下賀茂神社まで行列を追いかけるつもりだったのですが、彼らはすでに興味を失ってしまったみたいですね。




写真左はイーシャン。台湾人の彼女はここ数日、私の家に泊まっています。

古き良きアジア人女性と、進取的な欧米人女性の両方の良さをあわせ持った、とても魅力的な女の子です。


右側はマリア。ロシア人です。

彼女はホテルに宿泊しているのですが、地元の人間と京都を歩いてみたかったようで、私にメッセージを送ってきました。


私はロシアをはじめとする旧東側諸国の人はみんな、英語が苦手なんだというイメージを持っていました。

しかし、このマリアはとても流暢な英語を話します。ロシア訛りのようなものはありません。

そこで、銀閣寺から哲学の道を歩いて下りながら、私たちはいろんな話をしました。


(銀閣寺にて)

マリアのカウチサーフィンのプロフィールには、「士官学校卒業」と書いてあったので、そのことについて聞いてみました。

ロシアの軍人と話をする機会なんてそうそうないですからね。

なにか機密情報も聞けちゃうかも!


しかし、マリアはなんだか言いにくそうにしています。

あれ?なにかマズい質問したかな?


「あなたたちを怖がらせたくなかったから士官学校って書いたんだけど、ほんとはそうじゃないのよ」

実は彼女は軍人ではなく、情報機関の人間だったのです。

そう、いわゆる「KGB」です。


えええええ!!!!!

それって、ある意味、ロシア軍人よりすごいぞ。


イーシャンも驚いています。

「そうとは知らずになれなれしく口をきいてしまいました。数々の無礼をお許しください~~~。どうか命だけは~~~」

ちょっとおおげさだな。



マリアは士官学校ではなく、諜報員を養成する学校を卒業しました。

その時の写真を見せてもらいましたが、パリッとした制服に身を包んだ彼女は、今とはまるで別人です。

その冷たい目からはなんの感情も読み取ることができません。


ところが、今我々の目の前にいる女性はとても陽気で、冗談を言っては私たちを笑わせてくれます。

ロシア人というより、まるでアメリカ人です。



それに、彼女は一人で京都を歩くことさえできない人間なのです。

最初、彼女とは駅で待ち合わせしようとしたのですが、

「私すぐに道に迷っちゃうのよ。悪いけど私の泊まってるホテルまで迎えに来てくれない?」という始末。

確かKGBって敵地の奥深くに潜入するのが任務じゃなかったっけ?

方向音痴の工作員なんて、敵に捕まりまくりじゃんかよ。



また、マリアの体型はどう見ても鍛え抜かれたスパイのものではありません。

わずか20分ほど哲学の道を歩いただけでヒィヒィ言っているのです。

格闘戦になれば、小柄なイーシャンの方が余裕で勝つでしょう。


「こ、これでも射撃は得意なのよ・・・」

マリアの言い訳が虚しく響きます。



KGBといってもいろんな部署があります。

みんながみんな、銃や戦車でドンパチをやるわけではないのです。


マリアの専門は情報。

ドイツ語、フランス語、スペイン語・・・。なんと彼女は数ヶ国語を自在に操るといいます。



また、彼女の父親やお兄さんもKGBの諜報員でした。

彼女の家系は、先祖代々情報機関で働いてきたのです。

「スパイ一家」

うわあー、かっこいいー。



たとえ家族といえども、自分の仕事の話はできません。

同じKGBでも、部署が違えば機密を漏らすわけにはいかないからです。

だからお互いが今どんな作戦に従事しているのかわかりませんし、聞いてもいけないのです。



ある時、マリアのお父さんは3週間くらい家に帰ってきませんでした。家族には何も言わずに。

数週間ぶりに彼が家に帰って来た時、体中あざだらけ、傷だらけだったそうです。

にもかかわらず、家族の誰も

「今まで何も言わずに、いったいどこにどこに行ってたの?」

「その傷はどうしたの?」

とは聞かなかったそうです。


みんな何事もなかったかのように、いつもどおり夕食を食べたのだとか。


すげー、かっこよすぎる。




マリアが他の部署に配置換えになった際、転属先の新しい上司から、

「おお、君があの「伝説の」〇〇〇の娘さんか」

と言われたそうです。


彼女のお父さんはKGB内でもかなり有名なスパイだったようですが、いまだにマリアはその「伝説」の内容を知らされておりません。


なんか映画みたいだなー。




(法然院にて)

ここでおそらく疑問に思った人もいることでしょう。

「KGBのエージェントが身分を明かしてもいいのか?」


マリアはもうずいぶん前にKGBを退職しています。

彼女のお父さんもお兄さんも。



辞めた後も数年間、元エージェントはロシア国外に出ることは許可されません。

機密保持のためでしょう。



その数年間の軟禁状態が終了した時、マリアはこれからは自由に生きることを決意します。

それからは毎年、自分の誕生日はロシア国外で祝うことにしているのだとか。


「実は今日は私の誕生日なのよ。何かお祝いして!」



晴れて自由の身となった彼女ですが、「元KGB」という肩書は一生ついてまわります。

彼女は事情があって宿泊先のホテルを変えたことがあるのですが、すぐに公安当局から照会がありました。

「貴君は宿泊先を変更したようだが、その理由はいかに?新しい滞在先からは飛行場の設備が見渡せるようだが、その場所を選んだ理由を明確に回答されたし」

また、国によっては入国を拒否される場合もあるのだとか。



そんなマリアは今、日本語に興味がある様子。

「マサトと知り合ったのも何かの縁だから、これからもスカイプで連絡を取りましょ。日本語を教えてね」


日本語をマスターして、いったい君は何をしようというんだ、マリア?

テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行

リトル・オバマ



右からデレク(アメリカ)、イーシャン(台湾)、ジュン(香港)、そして私。

今夜は多国籍ナイトなのだな。


「マサト、今夜は空いてる?」

朝、出かける準備をしながらイーシャンが聞いてくる。

台湾人の彼女は今、私の家に泊まっているのだが、カウチサーフィンを利用してたくさんの人に会いたいようだ。

今日も別のカウチサーファーと会う約束があるので、一緒に食事でもどうか、ということだった。


それはいいが、イーシャン、なんだその格好は。

彼女は昨日私と会った時は、いかにもバックパッカーらしい、シンプルないでたちだった。

ところが今朝の彼女はとてもオシャレ。

ひらひらしたスカートにハイヒール。メガネをコンタクトに変え、化粧も念入りに。

どこからともなくいい香りが漂っている。


俺と会う時と他のカウチサーファーと会う時ではずいぶんと気合いの入れ方が違うじゃないかよ。



イーシャンのお目当ての人はデレク。京都で英語の教師をしているアメリカ人だ。

英会話スクールではなく、公立学校で教えているらしい。


職業柄、彼は日本人の英語が壊滅的にひどいということを知っている。

そのせいか、私に話しかける時もとてもはっきりと発音してくれる。

たいへんありがたいことなのだが、なんだかくやしい。


デレクは会話する時、必ず最初に相手の名前を呼ぶ。

一見するとフレンドリーなようだが、まるで教師が生徒に語りかけているようでもある。


彼は小柄で歳も若いのだが、とても貫禄がある。

全身から自信がみなぎり、威風堂々としているのだ。

かといって、えらそうにしているわけでもない。

アメリカ人にはこういうタイプが多い。


そしてバリトンの効いた声で理路整然と話す。

なんだそのかっこよさは。

まるでオバマ大統領じゃないかよ。


そんなわけだから女性陣はうっとりとして、目がハートになっている。

はっきり言っておもしろくない。



食事の後、4人で八坂神社へ行った。

そこで干支の話になり、私を除く3人ともが同じ干支であることが判明。

私を除く3人で大いに盛り上がっていた。



話せば話すほど、デレクという人間の素晴らしさがわかってくる。

本来ならこういう人間に出会えたことに感謝するべきなのだが、俺はそんなにできた人間じゃない。

そう素直には喜べない。


だめだ。

勝てる気がしねえ。

テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行

彼氏?

カウチサーフィンは必ずしも宿泊を伴なうとは限らない。

私の家には今、台湾人のイーシャンが泊まっているのだが、彼女は今日は他のカウチサーファーと会う約束があるとかで、一人ででかけてしまった。

そういう状態のところへ、別のカウチサーファーからメッセージが届いた。

香港人のジュンからだ。

彼女はゲストハウスに泊まっているから、寝る場所は必要ないのだが、一人で旅行しているので、誰か地元の人間に京都を案内してもらいたいということだった。


(高台寺の近くにある着物のレンタルショップ)

ジュンの京都での目的は、着物を着て街を歩くこと。

レンタルの予約はすでに済ませてある。

そのお店は香港や台湾ではかなり人気があるらしく、京都を紹介する雑誌などで頻繁にとりあげられているのだとか。

そのため、お店の中は台湾や香港からの観光客でいっぱいだった。

少なくとも私がいた間には、日本人の客は一人も来なかった。



(手を洗うジュン。清水寺にて)


(清水寺の中にあるお茶屋さん)



待ち合わせ場所にジュンが現れた時、彼女は私を見て落胆したように見えた。気のせいかもしれない。

彼女は終始笑顔を浮かべている。でも、それはよく訓練された作り物のように見えなくもない。

彼女は私に何を期待していたのだろう。

彼女は私の何に失望したのだろう。



(高台寺)





この着物レンタルのお店はブログを運営している。

その中で使いたいからということで、お店の人がジュンの写真を撮った。


その時お店の人から「彼氏?」と聞かれた。

うれしかった。

「そうか、俺と彼女はそんなふうに見えるんだ」と思ったからだ。


でも、しばらくしてからそうでないことに気付いた。

どこからどう見てもお似合いのカップルに向かって、「二人は付き合ってるの?」と聞く人はいない。


私とジュンはとてもそういう関係には見えなかったのだろう。

それなのに一緒にいるから不思議に思って、「彼氏なの?」と聞いたのではないだろうか。


べつに彼女と付き合いとかそういうわけではない。

ただ自分が、「若くてかわいい女の子と一緒にいるのが不自然な存在」なのだということに気づかされ、ちょっぴりさびしくなっただけだ。




この水で顔を洗うときれいになれるらしい。



テーマ : 京都
ジャンル : 旅行

マサさん

今回のカウチサーフィンは台湾人の女の子。

今までの経験上、台湾の人とは相性がいい。

楽しい5日間になるといいな。


待ち合わせ場所で彼女を探すも、それらしき人は見当たらない。

あれ?おかしいな。

一人それっぽい子がいるが、あの子だろうか。写真とは少し違うみたいだけど。

声をかければいいんだろうけど、台湾人と日本人って区別がつかないんだよな。

もし違う人だったら恥ずかしいし。


ジロジロ見るわけにもいかないので、その子のことをチラチラと見ていると、向こうも私の事をチラチラと見ている。

どうやらこの子がそうだったらしい。


彼女の名はイーシャン。

カウチサーフィンのプロフィール写真ではかなり長い髪だったのに、最近ばっさり切ったらしい。

今はものすごいショートヘア。


イーシャンはものすごくよくしゃべる。

ラリってんのか?と思えるくらいに。

でも、よくしゃべる子は好きだ。


彼女はチェコに1年ほど留学していたこともあるらしい。

TOEICももちろん900オーバーなんだと。

才色兼備か。

ほんと、カウチサーファーってこの手のタイプが多い。

頭のいい人と話すのは自分にとってプラスになるからありがたいんだけど、なんだかコンプレックスを感じてしまう。


出会ってからまだ数分ほどしか経過していないというのに、イーシャンは私の事を「マサさん」と呼ぶ。

ずいぶんとなれなれしいな。台湾人ってこんなに人なつっこかったっけ?

まあ、かわいい女の子と仲良くなれるのはうれしいから、別にいいんだけどさ。


と思っていたら、どうやらそうではないらしい。

今回の旅行で、彼女はカウチサーフィンをめいっぱい利用して、たくさんの人と会う予定だ。

ところがなぜか、そのうちの多くの人は名前に「マサ」がつくらしい。

「マサハル」とか「マサノリ」とか。

ややこしいし、覚えるのも面倒だ。

というわけで、「ええい、もういいや。全部「マサさん」にしちゃえ!」ということになったらしい。


しかし、みんな同じ名前だと、こんがらがったりしないのだろうか。

きっと彼女の頭の中では、「マサさん1号、マサさん2号」というふうにランク付けされているのだろう。


はたして私は何号なのだろうか。

かなうなら、彼女の「マサさん1号」になりたい。





テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行

彼に罪はない。しかし・・・


(左:ジュリアン(台湾))


今回のカウチサーフィンのゲストは、台湾から。


ジュリアンは生物工学を専攻していて、海外留学の経験も豊富。

なんと、ドイツに2年、スイスに4年!


彼はもうけっこういい歳なのに、就職する気はまったくなさそう。

旅行ばっかりしてます。


資産家の息子なのかな?




ジュリアンがくれた絵葉書。

彼は新竹というところの出身です。

この新竹という街は、台湾ではハイテク企業の集まる場所として有名なのだとか。



ペギーにジュリアンの話をしたら、ものすごい勢いで食いついてきました。

「その男の子、私に紹介してっ!」


なんでも、新竹のエンジニアといえば、「お金持ち」というのが相場なんだそうです。

六本木ヒルズのIT長者みたいなものなのかな。



ペギーはなおも食い下がります。

「その人って、イケメン?

 まさか、デブじゃないでしょうね。

 ね、写真は撮った?

 早く見せてよ」



鼻息荒いぞ、ペギー。

こんな積極的な彼女、初めて見た。



ジュリアンとはフェイスブックの友達になったし、写真も一緒に撮ったけど、

ペギーにはないしょにしておこう。





ジュリアンはこの後、韓国にも行く予定なので、韓国のガイドブックを持っていました。

なんと、「地球の歩き方」!


日本ではすっかりおなじみのこのガイドブック、台湾でも人気なんだそうです。

確かに外見は日本版の「地球の歩き方」とそっくりなんだけど、なんか違和感がある。



____________________________________________


ジュリアンとは、実際に会う前から何度も連絡をとりあっていた。

彼はLINE上で私のことを見つけたらしく、頻繁にメッセージを送ってくる。


「今、東京に着いた」

「今日は名古屋に来てる」

「今、京都にいる。じゃあ今夜」


いちいち定時連絡をくれるのはいいんだけど、まだ会ったこともないんだよなあ。



実際に会ってみたジュリアンは、予想どおり、かなりなれなれしい奴でした。

でかい声で一方的にまくしたててきます。


俺の部屋はせまいんだから、そんなに大きな声をださなくったってじゅうぶん聞こえるっつうの。



でかいのは声だけではありません。

夜寝ていると、隣の部屋からものすごい爆音が響いてきます。

こんなにすさまじい「いびき」は聞いたことがありません。

たまらず私は台所へと避難しました。



自分のいびきがひどいことは、彼も自覚しているようです。

翌朝、台所で寝ている私を見つけたジュリアンは、耳栓をくれました。

彼は旅行する時、よくカウチサーフィンを使うのですが、ホストに耳栓を配って歩いているそうです。

彼も彼なりに気を使ってるんだな。




最近、めっきり暑くなってきたので、風呂上がりなどはパンツ一枚で過ごしたりすることもあります。

もちろん、女性のゲストがうちにいる時にはこんなことはできませんが、男同士だとこういう場合、気が楽です。


現にジュリアンもシャツ一枚でウロウロしています。

???

シャツ1枚!!!

なんでパンツはいてないんだ?

そんな格好でウロウロすんなよっ。

見ちまったじゃねえかよ!



「ごめん、ごめん。

 替えのパンツをリュックから出すのを忘れてたんだよ」


これからは、男をホストするのはやめようかな。




ジュリアンは京都の後は大阪などをまわり、いったん韓国へと旅立っていきました。

そしてその後、また日本に舞い戻ってきています。


彼の旅行のスタイルはとても貪欲。

短期間のうちに、効率よくポイントを押さえて駆け抜けていきます。

スケジュール管理能力だけでなく、体力もずば抜けていないと、こうはいきません。


毎日、毎日、移動と観光を繰り返し、とどまるところを知らないジュリアン。

まさに旅の達人。

私の理想とする旅のスタイルです。



あれほどひどいいびきの持ち主でありながら、カウチサーフィンのレファレンスでそのことに触れているホストはいません。

彼の仁徳のなせるわざか。

テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行

カウチサーフィン(CouchSurfing)とは?

CouchSurfingKyoto

Author:CouchSurfingKyoto
.カウチサーフィン(CouchSurfing)とは。

日本に観光に来た外国人の宿として無償で自宅を提供し、国際交流を深めるというカウチサーフィン。

また、自分が海外に旅行に行く時には、現地の一般家庭に泊めてもらい、その土地に住む人々の生の暮らしを体験することだってできてしまいます。

ここは、そんなカウチサーフィンの日常をありのままにつづったブログです。

「カウチサーフィンは危険じゃないの?」
そんな危惧も理解できます。
たしかに事件やトラブルも起こっています。

なにかと日本人にはなじみにくいカウチサーフィン。

・登録の仕方がわからない
・詳しい使い方を知りたい
・評判が気になる

そんな人は、ぜひこのブログをチェックしてみてください。
きっと役に立つと思います。

最後に。

「カウチサーフィンを利用すれば、ホテル代が浮く」

私はこの考え方を否定しているわけではありません。
私もそのつもりでカウチサーフィンを始めましたから。

しかし、カウチサーフィンは単なる無料のホテルではありません。
現在、約8割のメンバーはカウチの提供をしていません。サーフのみです。

だって、泊める側にはメリットなんてなさそうですものね。

「自分の部屋で他人と一緒に寝るなんて考えられない」
「お世話したりするのってめんどくさそう」

時々私はこんな質問を受けることがあります。

「なぜホストは見知らぬ人を家に招き入れるのか?」

それはね、もちろん楽しいからですよ。

自己紹介
プロフィール


こんにちは。
京都でカウチサーフィン(CouchSurfing)のホストをしている、マサトという者です。
ときどきふらりと旅にも出ます。
もちろん、カウチサーフィンで!


(海外)
2011年、ユーレイル・グローバルパスが利用可能なヨーロッパ22カ国を全て旅しました。
それに加えて、イギリスと台湾も訪問。
もちろん、これら24カ国全ての国でカウチサーフィン(CouchSurfing)を利用。

2012年、東南アジア8カ国とオーストラリアを周遊。
ミャンマーを除く、8カ国でカウチサーフィンを利用しました。

2013年、香港、中国、マカオをカウチサーフィンを利用して旅行。 風水や太極拳、カンフーを堪能してきました。

2014年、侍の衣装を着て東ヨーロッパ20か国を旅行してきました。


(日本国内)
これまでに京都で329人(53カ国)のカウチサーファーをホストしてきました(2013年6月25日現在)。

もちろん、これからもどんどんカウチサーフィンを通じていろいろな国の人と会うつもりです。



カウチサーファーとしてのカウチサーフィン(CouchSurfing)の経験:


オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、ルーマニア、スロヴェニア、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス、台湾

シンガポール、インドネシア、オーストラリア、マレーシア、タイ、ミャンマー、ラオス、カンボジア、ベトナム

香港、中国、マカオ

スロヴァキア、ポーランド、リトアニア、ラトヴィア、エストニア、ベラルーシ、ウクライナ、モルドヴァ、沿ドニエストル共和国、ルーマニア、セルビア、マケドニア、アルバニア、コソヴォ、モンテネグロ、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、リヒテンシュタイン


ホストとしてのカウチサーフィン(CouchSurfing)の経験:


アイルランド、アメリカ、アルゼンチン、イギリス、イスラエル、イタリア、イラン、インド、インドネシア、ウクライナ、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、韓国、クロアチア、コロンビア、シンガポール、スイス、スウェーデン、スコットランド、スペイン、スロヴァキア、スロヴェニア、タイ、台湾、チェコ共和国、中国、チュニジア、チリ、デンマーク、ドイツ、トルコ、日本、ニューカレドニア、ニュージーランド、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、ブラジル、フランス、ベトナム、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、香港、マダガスカル、マレーシア、メキシコ、モルドバ、リトアニア、ルーマニア、ロシア



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