カウチサーフィン(スペイン、マリアとソレ):8月1日(月)

今日はマリアとソレと一緒に浴衣を着て京都の街を歩きます。
先日、マリアは彼女のお父さんへのプレゼントとして浴衣を買いました。
その時、帯の結び方を店員さんから教わっていたので、
私の浴衣の着付けをしてもらいました。

スペイン人の女性に浴衣を着せてもらう日本人なんて珍しいですよね。
面白い経験をさせてもらいました。
カウチサーフィンならではですよね。

それにしても、
一発で帯の結び方を覚えてしまうとは、
マリアはなかなか頭がいいようです。
準備を整えた我々は、
バスに乗って京都駅に向かいます。
浴衣を着ているのは私だけ。
しかもあとの二人はスペイン人。
なんて変てこな組み合わせなんだ。
気のせいか、みんながこちらをちらちらと見てるような気がします。
恥ずかしい・・・
浴衣のレンタルショップに行く前に、
我々にはやらねばならないことがたくさんあります。
「ジブリ美術館」のチケットの購入、ユーロを円に交換、
そして、JRパスの手続き。
ところが彼女たちは行き先をまだ決めていなかったらしく、
JRの受付の人に目的地を相談しています。
なんか勘違いしてるぞ。
その人はコンシェルジュじゃないし、
ここは観光案内所じゃないぞ。
切符売り場だ。
最初のうちは、係の人も親切に応対してくれていたのですが、
だんだんと業を煮やしてきたようです。
それに、マリアたちの後ろには長い行列が・・・
ついに切符売り場の女性は、
「行き先が決まってからもう一度ここへ来てください。
後ろがつかえてますから。
はい、次の人どうぞ!」
とマリアとソレに引導を渡した。
ソレと私は、すごすごとチケット売り場を離れた。
が、マリアがついてこない!
なんと、彼女はさらに窓口で粘っているではないか!
後ろに並んでいる他の客はキレ始めている。
それなのにマリアはおかまいなしに、
「ああでもない、こうでもない。
あ、でも北海道もいいかも!」
とか言っている。
どんだけ面の皮が厚いんだよ、お前は!
私は肝の据わった女性が好きです。
あらためてマリアに惚れなおしました。

そういうわけで、浴衣のレンタルショップの予約時間には大幅に遅れました。
ごめんなさい、お店の人。
ところが、ここでも問題が発生。
マリアとソレは、
日本人女性に比べて背が高い。
彼女たちに合うサイズの浴衣は限られてくるのだ。
それに加えて、ソレには横幅もある。
ココだけの話、かなりの巨乳だ。
だから、普通のサイズの浴衣だと、
胸元がはだけてしまい、
帯が締められないのだとか。
そのことをソレに伝えると、
ムッとしていた。
「それ、私がデブだってこと?」
説明の仕方がマズかったかな。
結局、ソレは浴衣を断念し、
着物の中から選んでいました。

なんとか着付けを終えたマリアとソレ。
初めての浴衣と着物に喜んでいます。
やはり彼女たちも女の子なんだなあ。
まずは八坂の塔で記念撮影。

「ねえ、マサト。
なんだか、みんな、私たちのことを見てるような気がするんだけど。
この浴衣姿、おかしい?」
と、マリアとソレが不安そうに尋ねます。
いえいえ。
とても似合ってますよ。
どうやら彼女たちは、初めての浴衣にナーバスになっているようです。
どうかみなさんは、
町でガイジンが浴衣を着ているのを見かけても、
あまりジロジロと見ないでやってください。

八坂の塔を過ぎ、
三年坂の方へと歩いていると、
前から舞妓さんがやってきます。
チャーンスッ!
すかさずマリアが舞妓さんに写真撮影を申し込みます。
でも、この舞妓さんはベネズエラ人の観光客であることが判明。
彼女たち3人はスペイン語でキャアキャアとしゃべり始めました。
なんだかとても楽しそうです。
私も会話に参加したかったです。
これはスペイン語を勉強せねば。
京都の三年坂で、
舞妓さんの衣装を着たベネズエラ人と、
着物を着たスペイン人と、
浴衣を着たスペイン人とが、
スペイン語でおしゃべりをする。
その隣には、浴衣を着た日本人が所在無げにたたずんでいる。
なかなかおもしろい光景でした。

やっと清水寺に到着。

着物と大型カメラって似合わないよなあ。


ひとしきり写真を撮り終えた後、
彼女たちは
「じゃあ、帰ろっか」
と言います。
どうやら、ここが清水寺だと勘違いしていたようです。
違いますよ。
清水寺はまだこれからです。
続く
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テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行