カウチサーフィン(スペイン、マリアとソレ):7月28日(木)

スペインからのカウチサーファー、マリアとソレとJRの嵯峨嵐山駅に迎えに行く。
二人ともおそろいの真っ赤なキャリーバッグ。
とても仲良しの親友のようだ。
彼女たちはラテンの国、スペインからのカウチサーファーということで、
私のテンションも高めだ。
会話も弾む。
だが、何かがおかしい。
マリアはとてもおしゃべりで、
私に気さくに話しかけてくれる。
だが、ソレはあまりしゃべらない。
私が話しかけても、
にっこりとほほ笑むだけ。
「ひょっとして、今回のカウチサーフィンはハズレか?」
そんな不安がよぎった。
マリアとソレはスペイン人。
マヨルカ島の隣の、メノルカ島からやってきた。
もちろんスペイン語を話すのだが、
カタラン語も使う。
だから、彼女たち同士で話しているときは、
何を言ってるのかわからない。

彼女たちが持ってきてくれたお土産。
どうやらお肉のようだが、
スペイン語で書かれているため、
よくわからない。
彼女たちが説明してくれたのだが、
いまいち理解できなかった。
「生のビーフジャーキーみたいなものよ」
「牛の刺身だと思ってもらえばいいわ」
どうやって食べればいいんだ?
このまま生でもいけるのか?
結局わからずじまいだった。
マリアとソレは、
こう見えても高校の教師だ。
マリアは化学、
ソレはスペイン語を教えている。
こんな美人の先生が教室にいたら、
そわそわして勉強なんか手につかないだろうな。
ソレはあまり英語が得意ではないらしい。
とはいっても、
私よりは上手なのだが。
だから、あまり積極的には私に話しかけてこない。
ただ一つ、
ある例外を除いては。
実はソレは日本の文化が大好き。
ジブリの映画とか、テレビドラマとかの話をしだすと、
とたんに饒舌になる。
特にハマってるのが、
「花ざかりの君たちへ」
らしい。
「ハナキミ、ハナキミ」
と言ってたので、最初は何の事を言ってるのかさっぱり分からなかった。
彼女たちが嵐山に到着したのは夜。
そこで、初日の今日は、
桂川へ鵜飼いを見に行くことにした。
カウチサーファーの間では評価が二つに分かれるこの鵜飼い。
さて、彼女たちの反応は・・・
と、少し心配だったのだが、
大いに気にいってもらえたようだ。
しきりにため息をもらしていた。
「ありがとう、マサト。
この場所へ連れて来てくれて。」
喜んでもらえてよかった。
順調な滑り出しだ。
この分だと、今回のカウチサーフィンは楽しいものになりそうだ。
テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行