さよならメラニー
カナダ人カウチサーファー、メラニーは、実にとらえどころのない娘だった。

ついにメラニーが旅立つことになった。
朝からパッキングをしている。
不機嫌な表情で。
どうやら河原町や新京極でショッピングをしすぎて、キャリーバッグに荷物が収まりきらないらしい。
しっかりしてるんだか、抜けてるんだか、よくわからない娘だ。
というわけで、新しいかばんを買いに行きたいという。
どうやら、私も一緒に買い物に付き合え、ということらしい。
こういうときだけ、彼女はとびっきりの笑顔を私に向ける。
残念ながら、次のカウチサーファーがもうすぐ来ることになっている。
一緒に行くことはできないよ。
ごめん、メラニー。
ちなみに、メラニーはお土産をくれた。


鎌倉で買った、「鳩サブレ」と、カナダから持ってきたメイプルシロップだ。
新しいかばんを入手して、なんとか荷物を詰め込んだメラニー。
あまりに重そうだったので、駅まで荷物を運んであげることにした。
いよいよ、バスが出発する。
最後にメラニーはハグをしてくれた。
4泊5日か。
なんだかんだいって、長いことうちに泊まってたんだな。
またまた情が移ってしまったらしい。
けっこう悲しいぞ。
メラニーと再会することはあるのだろうか。
中南米の、コロンビアやホンジュラスのコーヒー農園で会えたらいいな。
テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行