イ(中国)とCouchSurfing(カウチサーフィン)

(恋みくじ。八坂神社にて。)

恋みくじを引くイ。

恋みくじで「吉」を引いて喜ぶイ。

二人ともお腹が減ってどうしようもなかったので、なか卯でつまみ食い。
「私これが大好物なの!」
と喜ぶイ。
中国にも「吉野家」があるそうです。
中国でも食べられるんだったら、わざわざ日本で食べなくてもいいような気がするのですが・・・
まあ、何を食べようが彼女の自由です。

夕食は居酒屋「座和民」で食べました。
けっこう気に入ってもらえたようです。
ここではイがおごってくれました。
気前のいいお姉さんは大好きです。

(カラオケで熱唱中のイ。)

(中国語の歌詞)

出番を待つマリエラ。
なんだかとってもうれしそうです。
よほどカラオケが気に入ったのでしょう。
彼女が歌うのはもちろんイタリア語の歌。

(イタリア語の歌詞)

テンションが下がってきたイ。
それもそのはず、誰も中国語の歌を解しないので、
いまいち盛り上がりに欠けるのです。
そこでこの曲の次からは彼女は英語の歌に切り替えました。
ホイットニーヒューストンとか、なかなかタイムリーな選曲です。
そうなると私も英語の歌を歌わないわけにはいかない雰囲気になってしまいました。
苦しかったです。

今度はサブリナの番です。
彼女はもちろんフランス語の歌。

(フランス語の歌詞)

相変わらず仲の良いサブリナとマリエラ。
この二人を見ていると、とてもほのぼのとした気分になってきます。

カラオケも終盤にさしかかり、ビデオ撮影大会が始まりました。
4人中3人がカメラを構えているという異常な状態。

日本人と中国人、そしてフランス人とイタリア人。
なかなか国際色あふれるカラオケでした。
こういうのもなかなかカウチサーフィンらしくていいものです。
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今回のカウチサーフィンは、中国人のイと。
私はこれまでに200人以上のカウチサーファーをホストしてきましたが、
中国人のカウチサーファーはイが二人目です。(たぶん)
香港や台湾からはたくさんカウチリクエストを受け取るのですが、
中国からはほとんど無いです。
おかしな話ですよね。
日本を訪れる中国人観光客の数は韓国に次いで2番目に多いのです。
それなのに私は彼らからのカウチリクエストを受け取ったことはほとんどありません。
中国人からも、韓国人からも。
「やっぱり日本は嫌われてるのかなあ。」
と思っていたのですが、イの話を聞くとそうではないようです。
中国人が日本に旅行するためにはビザが必要です。
そして日本政府は、個人旅行者にはなかなかビザを発給してくれないとか。
きっと不法滞在を恐れているのでしょう。
そこでほとんどの中国人観光客はツアーを利用せざるを得ないのです。
今回イが来日するに当たっては、映画祭に出席するという大義名分がありました。
だから彼女は比較的簡単にビザを取得することができたのです。
私は中国人に対してはあまり良いイメージを持っていません。
うるさくて、厚かましい。
そういう人を予想していました。
ところが、実際にイに会ってみるととても物静かな女性です。
それに身のこなしも丁寧。
話し始めてすぐに私は彼女のことが好きになってしまいました。
気がつくと、私の部屋で話し始めてからすでに2時間が経過しています。
せっかく日本に観光に来ているというのに私の部屋に閉じこもっているのはあまりにももったいない。
イは舞妓体験をしたいと言うので、彼女の友達の分も予約してから街へ繰り出しました。
ところが、彼女の友達というのが曲者で、約束の時間を過ぎてもなかなか待ち合わせ場所に現れません。
舞妓体験の予約の時間を過ぎてしまいました。
「どこかで迷子になっているのでは?」
イの友達を探してあちこち探し回ったにもかかわらず、
彼女から届いたメールには、
「私は今、清水寺にいるわ。
ここが気に入ったから舞妓体験はパスさせてもらうわね。
バイバーイ!」
と書いてありました。
なんて身勝手な!
結局我々が舞妓体験のお店にたどり着いたのは予約の時間を2時間も過ぎてから。
しかも今日はもう遅いので舞妓の衣装を着て外出するのは不可とのこと。
改めて明日の予約を入れたのですが、あいにく私は明日は用事があります。
イにつき添ってあげることはできません。
「マサトが来れないのなら、やめようかな。
一人で来るのは不安だし・・・」
悲しそうな表情のイを見ているとかわいそうになってきました。
それに舞妓姿の彼女も見てみたいし。
急きょ予定を変更して、明日は私もイに付き合うことにします。
日が暮れるまでにはまだ少し時間があったので、イを安井金毘羅宮に連れて行きました。
「もし悪い彼氏と縁を切りたかったらこの縁切りの碑をくぐるといいよ。」
と私が言うと、
「私にはボーイフレンドはいないから必要無いわ。」
とイ。
その言葉が聞きたくてここに連れてきたんですよ、イさん!
八坂神社でおみくじを見つけた彼女はさっそくチャレンジします。
普通のおみくじと恋みくじ、どちらにする?
と尋ねると、迷わず恋みくじを選びました。
彼氏募集中なんだそうです。
ふーん、そうなんだ。
彼女の希望で夕食は居酒屋で食べることになりました。
食事中の我々の話題はかなりディープ。
初対面だというのにイは私の女性遍歴など、かなりプライベートなことを聞いてきます。
そっちがその気なら、と、私もかなり突っ込んだ質問をさせてもらいましたよ。
日本人女性に対しては消極的な私ですが、外国人カウチサーファーに対してはなぜか大胆になれます。
どうせすぐに日本を去ってしまいますからね。
満腹になったところで、
この後はどうする?
と私が尋ねると、イは無責任にも
「あなたが決めて、マサト」
と言います。
いや、これは君の旅行なんだから君が自分で決めておくれよ。
道案内は俺がするからさ。
私がそう言っても、イは
「あなたはどうしたいの?」
の一点張りです。
俺がどうしたいのかって?
正直に言ってもいいのかな。
言えるわけないよな。
いや、でも、言っちゃおうかな。
私が返答に困っていると、救いのベルが鳴り響きました。
イタリア人カウチサーファー、マリエラからです。
「ハーイ、マサト!
調子はどう?
中国人の女の子とうまくやってる?
私たち今、河原町にいるんだけど、一緒にカラオケにでも行かない?」
おいおい、マリエラ。
明日は中国人の女の子が一人で泊りに来るから邪魔しないでくれっ、て昨日言ったよな、俺?
「変な気起こしちゃだめよ!」
って俺のことを冷やかしてたよな、サブリナ?
それなのになぜこのタイミングで電話をかけてくるかな。
どうやら今夜は思いっきりカラオケを歌って、
このモヤモヤした気分を発散させる必要がありそうだ。
※(注)
このブログは私の脳内が作り出した妄想です。
テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行