今回は番外編。

ベトナムのフエでは、何人かの女の子と知り合いになった。
私はベトナム人に対しては、あまりいい印象を持たなかったが、
カウチサーフィンを通じて知り合ったベトナム人はみないい人ばかりだった。
このギャップはどこから来るのだろう。
フエを案内してくれたタムの友達に、タンという女の子がいる。
この子がまたえらい美人。
面長の顔に、アヒルクチビル。
スラリとした長身で、巻き髪のロングヘアー。
モデルのようなルックスに、思わず見とれてしまう。
このタン、大の日本ファンで、日本語を熱心に勉強している。
そのため、日本に帰国後も、フェイスブックを通じて彼女とは交流が続いている。
タンは神出鬼没で、何の前触れもなくfacebookのチャット画面が開く。
そして日本語での会話が始まるのだ。
しかし、彼女は漢字やひらがなが書けない。
なのでローマ字でのチャットになるのだが、これがまたやりづらい。
普段なにげなく使ってる日本語も、いったんローマ字に変換すると、どうも不自然なものになってしまう。
がんばって早く漢字をマスターしてね、タン。
上に載せた写真は、タンがフェイスブックのウォールに投稿したもの。
写っているのは彼女のクラスメートたち。
なんとタンは、学校で射撃の授業をとっているとか。
射撃といっても、競技用のスポーツではない。
銃も撃ち方も、軍隊が採用している実戦向けのものだ。
私はベトナムのフエで、タンやタム、アィンちゃんなど、たくさんの女の子と出会った。
みんなとても純真で、素直な子たちだ。
ワンピースを着て、かわいいハンドバックなんかもぶら下げている子もいた。
そんな娘たちが、
「射撃の授業って超楽しい!」
と言ってるのを見て、昔見た映画、「フルメタル・ジャケット」を思い出した。
ベトナム戦争を扱った映画だ。
映画の終盤では、スゴ腕のスナイパーがアメリカ軍を震え上がらせる。
敵はたった一人のはずなのに、大勢の米軍兵士たちが次々と殺されていく。
それも、とても残忍な方法で。
射撃手はひと思いには兵士を殺さず、わざと急所を外して撃つのだ。
仲間の米軍兵士が助けに行こうとすると、彼も撃たれてしまう。
もちろんすぐには殺さず、腕や足などをじわりじわりと撃っていく。
たまりかねた他の兵士が救助に向かうと、また・・・
多大な犠牲を払いながらも、米軍の部隊はスナイパーが潜んでいると思われるビルにたどりつき、突入する。
中にいたのは、ベトナム人の少女ひとりだった。
たった一人の少女が、世界最強とうたわれるアメリカ海兵隊を相手に戦っていたのだ。
実際にベトナムに来て思った。
あの映画は、作り話でも誇張でもなかったんだな。
私がベトナムに滞在したのは、わずか3週間ほどだったが、それでもベトナム人のしたたかさ、しぶとさを思い知らされた。
彼らとは絶対に戦ってはいけない。
けっして敵にまわしてはいけない。
それにしても、軍用の突撃銃を真剣な眼をして構えている少女って・・・・
萌える!
生まれ変わったら、ベトナムの軍事教官になりたい。
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テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
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