想定外
と思っていたら、強烈なカップルがチェコからやってきた。

チェコ共和国からのカウチサーファー、レンカと旦那は直接私の家にやって来た。
アリスといい、最近は直接ホストの家を電撃訪問するのが流行ってるのか?
駅まで迎えに行く手間が省けるとはいえ、
やはり初対面の人がいきなり押し掛けてくるのは心臓によくない。
事前のメールのやり取りはそっけないものだったので、
正直言ってレンカにはあまり期待していなかった。
ところがこのカップル、良く言えばフレンドリー、
悪く言えばずうずうしい。
初対面だというのに、いきなり親友モード全開なのだ。

そして怒涛のお土産攻勢。
・チェコの有名なお酒
・ハンドメイドの石鹸
・オーストリアのモーツァルト・チョコレート
なんていい人たちなんだ!
いやいや、お土産の量でカウチサーファーの価値を測っちゃいけないよね。
このカップルの特徴を一言で言うと
とにかくしゃべる、しゃべる、しゃべる!
こちらはなんにも聞いちゃいないのに、いきなり彼らの祖国、チェコの観光案内を始めました。
しかも私のパソコンを断りも無く使って。
しゃべり疲れたらすかさず
「水かお茶もらえる?」
なんの躊躇もありません。
なんて神経の太いカップルなんだ。
でも、こういう濃いカウチサーファーを密かに待ち望んでいました。
最近、私の中でマンネリ化しつつあるカウチサーフィン。
彼らは良いスパイスになってくれそうです。
「この近くにいい散歩コースある?」
「どこかいいレストラン知ってる?」
「じゃあ、日が暮れる前に行こうか」
すべて彼らのペース。
完全に主導権を握られてしまいました。
とりあえず、嵐山の竹林を散策することに。
歩いている間も、彼らのおしゃべりは止まる気配を見せません。
彼らのリアクションはとても大きい。
ガイドのしがいがあります。
化野の方まで足を伸ばして、
暗くなるまで歩きまわりました。
その後は居酒屋で夕食。
チェコ人は酒豪なんだそうです。
グビグビとお酒を飲み干します。
彼らの日本食に対する好奇心はハンパじゃありません。
次々と料理を注文します。
もちろんお酒も。
特に梅酒が気にいったようです。
何杯もおかわりをしています。
だんだんと旦那さんのろれつが怪しくなってきました。
あまりにも会話が楽しかったので、
この居酒屋に数時間も居座ってしまいました。
そして、なんと、居酒屋の会計は彼ら持ち。
なんという太っ腹。
彼らはお金には不自由してなさそうな雰囲気です。
ちなみに彼らはプラハに豪邸を構えています。
新しくて、大きな家です。
彼らの新居の写真も見せてもらいました。
バスルームが2つもあるんですよ。
カウチサーファー用にダブルベッドまで備えています。
「チェコまでの航空券はそんなに高くないから、
マサトもいつでも来いよ。
料理は俺たちが作ってあげるから、
旅行は安上がりになるぞ。」
なんてうれしいお言葉。
私の家に帰りついても、彼らのおしゃべりは止まりません。
酒が入ってますます陽気になった旦那さんは、
私にパラグライダーの動画を見せては解説してくれます。
彼の趣味はパラグライダー。
自分の機材も持ってるそうです。
しかも、ただのパラグライダーではありません。
アクロバティックなやつです。
ユーチューブの動画では、ありえない方向にクルクル回転しています。
「そのうち死ぬぞ」
と思っていたら、案の定、紐が絡まって大変な事になってました。
まあ、予備のパラシュートでなんとかなってましたが。
ちなみに、おもしろい偶然が重なりました。
彼らの前のホストはSAKIさんという人。
この人はリンとコーマックもホストした人です。
そしてレンカたちは東京でアティラとエスツァーにも会ってます。
一緒にお好み焼きを食べたとか。
カウチサーフィンの世界って狭いなあ。
今回のカウチサーフィンは予想外に面白いものになりそうです。
なんといってもレンカが写真で見るよりも美人!
ま、人妻なんだけどね。
テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行