今後の課題ということで

ノルウェーからのカウチサーファー、イングリッドとソブリグとは、実際に会う前からメールで何度かやりとりをしていた。
「おみやげはなにがいい?」
「なんでもいいよ。あ、そうだ。ノルウェーのお菓子がいいな。高級なやつでなくていいから、ノルウェーの子供たちがいつも食べているような普通のものがいい。
それか絵はがきかな。」
私はカウチサーフィンを使って旅行する場合、できるだけホストにおみやげを持っていくようにしている。
だが私の場合、旅程は数カ月にもおよび、しかもほとんど毎日カウチサーフィンを利用している。
なのですべてのおみやげを日本から持っていくとなると、かなりの量になってしまう。
私自身がそういう苦労をしているので、ゲストがおみやげをくれるという場合でも、あまり無理は言いたくない。
だからそういう場合、スナック菓子か絵はがきをお願いしている。
それならかさばらないし、なによりも私自身がもらってうれしいものだ。
実際、彼女たちがくれたおやつはおいしかったし、これらをヨーロッパでみかけた記憶もある。
なつかしいな。
ヨーロッパを旅行した時の記憶がよみがえってきた。
また行きたいな。

イングリッドたちがくれたのはお菓子と、絵はがきではなくトランプだった。
このトランプ、なかなかのすぐれもので、1枚1枚にノルウェーを代表する景観が載っている。
これには感動した。
すでに行ったことのある場所もあれば、いつかは行ってみたい場所の写真もある。
「ああ、また旅にでたい!」
心の底からそう思わせるおみやげだ。
かさばらないし、重くもない。値段だってそれほど高くない。
おみやげとしてのコストパフォーマンスはかなり高い。
今度自分がカウチサーフィンでお世話になる時は、京都の観光名所をあしらったトランプを持っていくことにしよう。

イングリッドとソブリグは、なかなかのインテリ。
イングリッドは外資系企業でバリバリ働いているキャリアウーマン。
ソブリグは女医さんだ。
話を聞いてると、二人ともかなりのお嬢様学校に通っていたらしい。
ミッション系の高校だったからか、ボランティア活動もさかんだったようだ。
夏休み期間中、キューバとかハイチなどの中南米諸国に派遣された経験もあるとか。
だがそういう国の治安はあまりよろしくない。
そんな場所に色白で金髪のお嬢様たちがぞろぞろと歩いていたら、目だってしようがないだろうに。
「危なくなかったの?」
「ちゃんとボディガードがついてたから大丈夫よ」
彼女たちが外を出歩くときは、必ず団体行動を義務付けられていた。
そしてその周辺には武装した警護団が取り囲む。
なんともものものしいボランティア団体だこと。
イングリッドとソブリグが京都を訪れたのは、祇園祭の真っ最中。
季節はすでに夏で、とても蒸し暑い。
だから彼女たちの服装も半そでに半パン。
ふとイングリッドの腕を見た時、思わずギョッとした。
毛むくじゃらなのだ。
その長さは3センチはあろうか。
犬とか熊などの動物を連想してしまった。
日本ではまずこんな女性にお目にかかることはないが、ヨーロッパの女性にはこういう人が多い。
ひげがはえていたり、わき毛が伸び放題な女の人さえいる。
たしかに金髪だからそれほど目立たないし、見苦しくもない。
それでもなんだか不思議な気分になった。
さりげなく脚を見たら、そこには毛はなかった。
きれいに剃っているようだ。
では、胸毛はどうだろう?
ものすごく気になったが、確かめるすべはない。
テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行