カウチサーフィンを親子で楽しんでいる、イギリスからのカウチサーファー、リンとコーマックは、実に興味深い。

昨日は私が夕食を用意したので、今日は彼らが料理をしてくれるという。
うれしいねえ。
これぞ、カウチサーフィンです。

親子で仲良く料理中の図。

夕食だけでなく、なんとビールまで付けてくれました。
なんて太っ腹なんでしょう。

彼らは現在はイギリスに住んでいますが、リンはもともとはアメリカのニューオリンズ出身。
そんな彼女が料理を作ってくれるというので、かなり期待してました、
古き良きアメリカのおふくろの味を。
ところが出来上がったメニューは次の通り。
・チキンの唐揚げ。
・餃子
・えび入りのオムレツ
・漬物
・さんまのかば焼きの缶詰
全然アメリカらしくないぞ。
まあ仕方が無いか。
私のキッチンでは本格的な料理なんて望めないでしょう。
夕食での会話は大いに盛り上がりました。
彼らの英語はとてもわかりやすく、
私にとってはとても良い勉強になります。
リンの職業は言語セラピスト。
障害などのため、うまく話すことができない人のために会話の仕方を教える仕事だとか。
だから彼女はとてもおおらかなんですね。
私のつたない英会話にも根気よく付き合ってくれるわけだ。
リンには3人の息子がいます。
みんな学校にはほとんど行かずに、家で教育したのだそうです。
なぜか?
彼女は現行のマス教育にはかなり不満を持っているようです。
1人の教師が数十人の生徒を相手に教える授業では、まともな教育なんてできっこない、
それが彼女の考え方です。
役所の決めたカリキュラムを機械的にこなすのは、とても教育とは呼べない。
もっと広い視野に立って、複数の事象を有機的に結び付ける教育こそが最も理想的かつ実用的だとか。
そして息子のコーマックも、このホームエデュケーティングには大いに満足しているそうです。
学校に行かないと、友達ができずに寂しいのでは?
と私が質問すると、
「学校に行かなくても友達は大勢できる。
もし、学校に通っても、すべてのクラスメートと毎日一緒に遊ぶわけではないだろう?
それに、ホームエデュケーティングの組織はかなり大きく、そこではたくさんの人と知り合えるよ。」
との返事。
コーマックを見ている限り、彼女の教育方針は成功していると言えるでしょう。
ただ、親の責任は重いですよね。
母親と教師の両方の役目をこなさなければならないのですから。
確かにホームエデュケーティングは理想的ですが、日本では広まらないでしょうね。
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テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行