カウチサーフィンをしているからといって、観光ガイドを引き受けなければならないというルールはない。
それなのに、なぜ私は毎回京都を案内しているのだろう。

シンガポールからやって来たイギリス人とオランダ人のハーフ、イヴェッタはとてもキュート。
特に出っ歯がたまらなくイイ!
だから、これまでに何度も来たことのある伏見稲荷を訪れることも苦にはならない。
大雨だというのに、なんなんだろう、この楽しさは。
イヴェッタは伏見稲荷をとても楽しんでくれたようだが、ちょっと見ただけでサッサと引き揚げてしまった。
けっこう淡白なんだな。
三十三間堂もチラッと見ただけでおしまい。
今日は日程がタイトだし仕方あるまい。

清水寺で鉢を叩くイヴェッタ。
この後、地主神社へ行ったのだが、
ここは彼女のツボにはまったらしい。
この地主神社にお参りすれば新しいボーイフレンドができるよ、と教えてあげると大はしゃぎしていました。
あれ?
確かイヴェッタには旦那さんがいたはず。
その後は、高台寺、円山公園、八坂神社へ。
知恩院は残念ながら時間切れで見れませんでした。
その間、ずーっとイヴェッタはしゃべりっぱなしです。
話すのに夢中になって来るととても早口になります。
私の英語力ではとても聞き取れないのですが、
話の流れを遮るのは悪いので、わかったふりをして相槌をうっておきました。
私にもっと英会話力があれば、カウチサーフィンを楽しむことができるのになあ。
もっと英語ができるようになりたいなあ。
祇園、南座、巽橋と続けて回りました。
さすがのイヴェッタも疲れたようです。
夕食にすることにしました。

今夜の食事は、南座の近くにあるレトロな感じのお好み焼き屋さんに決定。
昭和初期をイメージした内装は、イヴェッタに大ウケでした。

お好み焼きといっても、ちょっと変わっています。
中にはいろんな具材が入っていて、なかなかおいしかったです。

と、そこで突然電話のベルが鳴り響きます。
それまでの楽しい雰囲気が一変しました。
しまった、すっかり忘れていた。
マーティンは夕方に帰って来るから、それまでに嵐山に帰っておかなければならないんだった。
電話越しにも、マーティンの不機嫌な様子が伝わってきます。
怒ってるだろうなあ。
もしかして殴られるかなあ。
ラテンアメリカンの血は熱いからなあ。


予想に反して、彼はそんなには怒っていませんでした。
なかなか寛容な心の持ち主のようです。
ゴメン、マーティン。
ちなみに彼のジャグリングの腕前はなかなかです。
5個のボールをたくみに操っていました。

そしてついにマーティンともお別れです。
たった1泊だけでしたが、けっこう仲良くなれたような気がします。
さすがチリ人。
ラテンのノリはあなどれません。
彼と別れるのはちょっぴり寂しかったけれど、大丈夫。
イヴェッタがいます。
というより、二人きりになれて、実はうれしかったりします。
テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行