早朝の訪問者
今、私のもっぱらの関心事はスキューバダイビングだ。

アリスはシンガポールからやって来たカウチサーファー。
もともとはマレーシアで生まれ育ったのだが、
今はシンガポールの富士通で働いている。
顔をみてわかるとおり、
彼女は中国系だ。
彼女の話す英語はとてもスロー。
私としてはとてもありがたい。
また、シンガポール人の話す英語といえば「シングリッシュ」だが、
恐れていたほど強い訛りはない。
十分コミュニケーションがとれる。
前回のカウチサーファー、イヴェッタもシンガポールから来た。
だが、彼女はイギリス生まれのオランダ人。
アリスは中国系マレーシア人。
やはりカウチサーフィンって国際色豊かだな。

今朝の7時過ぎ、突然玄関のインターホンが鳴った。
アリスが直接我が家を訪れてきたのだ。
約束では駅に着いたら電話する、ということだったので、
とても面食らった。
まだ準備は完全ではない。
布団はたたんでいないし、
寝巻用のシャツを着ている状態なのだ。
カウチサーファーに直接自宅を電撃訪問されたのはこれが初めてだ。
グーグルマップに私の家の場所をポイントして送付してあるから、
自力で私の家を見つけるのは簡単だ。
突然の訪問には驚かされたが、
これで駅まで迎えに行く手間が省けた。
朝食を食べながら、いろんな話をする。
マレーシアやシンガポールのこと。
東京のこと。
京都での今後の日程についてなどだ。

アリスはマレーシアの観光パンフレットをお土産に持ってきてくれた。
・バードウォッチング
・国立公園
・ビーチ
・アドベンチャーツアー
の4冊だ。
前回のカウチサーファー、イヴェッタはダイビングのインストラクターだが、
アリスもダイブマスターだ。
これはもう、私にスキューバダイビングを始めろという啓示に違いない。
一通りダイビングについての話を聞いた。
アリスもシンガポールでカウチサーフィンのホストをしている。
それに、彼女はダイブマスターだから、私を海に連れて行ってくれる。
スキューバダイビングをするおぜん立てはできつつある。
あとは私自身が行動を起こせばいいだけだ。
スキューバダイビングか。
自分には遠い世界の話のように思ってきたが、
もう手の届く範囲にある。
なんだかワクワクしてきた。
普段はもっと遅くまで寝ていることの多い私。
正直言って、とても眠い。
アリスにその事を伝え、しばらく昼寝をすることになった。
結局家を出たのは2時30分すぎ。
雨も降っていたので、今日は錦市場と祇園へ行くことにした。
アリスには私にできることはなんでもしておこう。
近い将来には南の海でお世話になる可能性が高いのだから。
これくらいの打算と下心はカウチサーフィンの許容範囲内だろう。
テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行