再びヒッチハイク。今度は東京だ!

(キャロライナとガーゼゴー。我が家にて。)
キャロライナの職業はお医者さん。
今は仕事を休んで世界中を旅行しています。
日本では考えられないですよね。
もちろん、ポーランドでもこれだけの長期休暇を取ることは簡単ではないそうです。
休暇を申請する際、上司からいろいろと言われたみたいです。
「本当にその旅行をする必要性があるのか?」
彼女はキッパリ答えました。
「はい。絶対に今行かなきゃダメなんです!」
男前ですね。
日本の医師が同じセリフを吐いたら、居場所がなくなっちゃうんじゃないでしょうか。
彼女たちは大阪から広島までヒッチハイクで行っちゃいました。
しかも片道ではなく往復ともです。
金持ちの代名詞である医者。
そんな人たちがヒッチハイクをするなんて、日本ではちょっとイメージがわきません。
やっぱりカウチサーフィンをする人は普通じゃないんですかね。
キャロライナとガーゼゴーは日本に来る前は東南アジアを旅していました。
そんな彼らに言わせると、日本人は世界一親切で正直なんだとか。
岡山で道に迷って地図を広げていると、見知らぬ老夫婦が親切に教えてくれて、
食事をご馳走してくれたとか。
それだけではなく、その老夫婦の家に招かれて、一泊させてもらったというのです。
そこまで親切な人は、日本人の中でもまれな存在じゃないでしょうか。
また、キャロライナとガーゼゴーの大阪でのホストは、わざわざ京都まで来て彼らをガイドしたそうです。
おいおい。
そんなことされたら私の出番がなくなっちゃうじゃないか。
あと、彼らに言わせると、金閣寺はお金を払わずに入ろうと思えば入れるそうです。
でも、誰もそんなズルい方法を使わない。
日本人は正直だ、というのがキャロライナとガーゼゴーの感想。
それに比べて東南アジアは最悪、と彼らは嘆きます。
カンボジアやラオス、ベトナムなどの国境では、幾度となく賄賂を要求されたとか。
掲示板には大きく「20ドル」と書かれているのにもかかわらず、
役人は2倍、3倍の金額を吹っかけてきます。
「ハ・ロ・ウ!!!!!
あなた、ここに書かれている文字が見えないの?
20ドルって書いてあるじゃない!」
キャロライナたちがそう主張しても、役人は悪びれるふうもなく
「じゃあこうしよう。50ドルにまけておいてやる。どうだ?」
と言ってくる始末。
また、別の国境では、もっとせこい役人もいたとか。
バスの出発時刻ギリギリまで書類を検査するフリをして、
出発直前に通常の数倍の料金を吹っかけてきます。
「さっさと払った方がお前たちのためだぞ。
バスが出発してしまってもいいのか?
あれが最終バスだぞ。」
思うに、日本人が親切で正直なんじゃなくて、他の国がひどすぎるだけなんじゃないでしょうか。
キャロライナとガーゼゴーは最初は私の家に2泊する予定でしたが、
1泊延長しました。
そんな彼らとも、今日でお別れです。
今度は東京までヒッチハイクするつもりです。
もしも道端で彼らを見かけたら、ぜひ車に乗せてやってください。
Good Luck!
テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行