カウチサーフィン(CouchSurfing)と愉快な仲間たち

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炎よ燃えろ (スチャバ、ルーマニア)

スチャバ(ルーマニア)でカウチサーフィン(CouchSurfing) 2日目


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ゲストハウスの共用スペース。
といっても、宿泊客は私一人なので、実質家を一軒まるごと独占状態です。


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宿のおばさんに「洗濯機はどこ?」と聞いたら、洗濯してくれました。
といっても、後で料金を請求されるんだろうな。
いくらだろ。


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宿のおばさんはとても気さくな人で、「朝食の準備ができたから食べろ」とバルコニーに連れていってくれました。
とてもうれしい配慮なのですが、このコーヒー、あまりおいしくありません。
朝食代は宿泊料に含まれているのだろうか。
これで別料金とられたらいやだなー。

バルコニーで朝食を食べていると、一人の男性がやってきました。
どうやら近所に住んでいる人のようです。
あまり言葉は通じないのですが、無理やり会話しました。
お互いにお互いの話していることが理解できない状態での会話なので、かなり疲れます。
頭をフル回転させて、相手が言わんとしていることを解釈しなければなりません。

それでも、やはり誰かと一緒に食べる食事はいいものです。
ルーマニア人って素朴で温かくって、なんだか好きです。

このゲストハウスは恐ろしく交通の不便なところに位置しているのですが(だから他に客がいない)、
宿のおばさんが車でスチャバ市内まで送ってくれました。

今日は平日で、ジョージは仕事があるため、夕方まで一人で時間をつぶさなければなりません。


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世界遺産に登録されている、「モルドヴァ地方の教会群(5つの修道院)」。
スチャバはそれらを巡る拠点となり、それぞれの修道院はかなり離れたところにあります。

ところが、わざわざ郊外まで出かけなくても、このスチャバ市内にもたくさんの修道院がありました。
この地方でしか見られない、あの独特の建築様式です。

うわあー、俺ほんとにルーマニアまで来ちゃったんだなー。
この修道院を見て、初めてその実感がわいてきました。


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ルーマニア人というのはよほど信心深いのか、街中いたるところに教会があります。
どれもみな似たような形をしているのですが、よく見ると細部が微妙に異なっています。

スチャバという街はそれほど大きくはなく、教会以外は特に見るべき物もないので、ひととおり歩いたら時間が余ってしまいました。
今日は快晴なのですが、風がびゅうびゅうと吹いていてとても寒いです。
今は8月だというのに、なんでこんなに寒いんだろう。
風をしのぐためにスーパーに入って昼食を買いました。
かなり大きなパンを買ったのですが、安い。
ほとんどタダ同然です。


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夕方、仕事を終えたジョージが宿まで迎えにきてくれました。
もちろんBMWでです。
かっちょいー!


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このゲストハウスはおそろしく不便な場所にあります。
幹線道路からは遠く離れていて、もちろん公共交通機関もありません。
おまけに道路は未舗装。


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スチャバ郊外にあるジョージの村へと向かいます。
信号なんてありません。
渋滞なんてありません。


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途中、馬車とすれちがいます。
これぞルーマニア!


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さらに馬車。


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一日の仕事を終えて、ちょうど畑から帰ってくる時間帯なので、大量の馬車と遭遇することができました。


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ああっ、俺も馬車の荷台に乗りてー!


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畑の間を音もなく貨物列車が通り過ぎていきます。
なんてのどかな光景なんだ!


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ようやくジョージの村に到着しました。
なんて辺鄙な村だ。
こんな僻地を訪れた日本人なんて他にはいないだろう。

と思っていたのですが、残念。
少なくとも2人はこの村に泊まったことがあるそうです。
日本人カウチサーファーって世界中にいるのだな。


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ルーマニアっていいなあ。
どうして俺はこの国にこんなにも心惹かれるのだろう。


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まず最初に案内されたのは、ジョージの彼女の家でした。
私のために手料理を作って待っていてくれたのです。
うれしいじゃありませんか!

ところでジョージ、お前、彼女いたの?
日本へは一人で旅行に来てたから、てっきり独り身なのかと思ってたよ。
まあどうせジョージの彼女なんだから、熊みたいな女なんだろうけどさ。


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左側にいるのがジョージの彼女。

うわっ! むっちゃ美人じゃん!
なんでジョージにこんなかわいい彼女がいるんだよ。
うらやましすぎる。

なんか無性に腹がたってきた。
殺意に近いものを感じる。

ちょっとその場所を変われよ、ジョージ。


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左側にいるのはジョージのいとこ。
といっても、この村は小さいからみんな親戚みたいなもんだそうです。


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「あれは何? 祠?」
と聞いたら、

「井戸だ」
という答えが返ってきました。

ルーマニアではどこの家庭にもこの井戸があるそうです。

もっとも、最近では水道が普及したため、この井戸を使う機会はほとんどないということです。
なんだかさびしいですね。


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敷地内には家畜小屋もあります。
彼女の家では豚を飼っていました。


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庭ではブドウだって採れます。
まさに自給自足。


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ルーマニアの伝統的な門。


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食事の後、いよいよジョージの家へとやってきました。


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「おーい、マサト! 遅かったじゃないか」

見上げると、そこにはミッシェルがいました。
なにやってんだ、そんなとこで?


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現在、ジョージの家を建築中で、ミッシェルはその手伝いをしているのだとか。


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大工さんたち。
みんなこの村の住人です。


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ジョージの家の前には牛が一頭いました。
おとなしい動物のはずですが、近づいてみるとけっこうこわい。
若干ビビり気味の私。


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牛さんと仲良くなろうと思い、餌づけを試みます。


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恐怖のあまり絶叫してしまう私。
なんと情けないサムライだ。


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こんな小さな村にもバーはあります。
もちろんビールの銘柄は「スチャバ」!


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バーはこの一軒しかないので、仕事を終えると、村中の若者がこの店へと集まってきます。

といっても、全部で10人ほどですが。


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侍の私に対抗してか、先ほどの大工さんが家から刀を持ちだしてきました。
あんた、なんでそんなもん持ってるんだ?


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「夕陽のきれいな丘がある」

ということで、ジョージに連れてきてもらったのがここ。
一面畑が広がっている雄大な景色に、心洗われます。


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きれいな景色になど目もくれず、チャンバラを始めるジョージとミッシェル。
まったく、こいつらときたら・・・


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ジョージの目が怖い・・・


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俺ははるばるルーマニアまでやってきて、いったいなにをやってるんだろう。


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この丘の中腹には牧場もあります。

おとなしい羊も、これだけたくさんいると、ちょっとこわい。


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暗くてよく見えませんが、草をたっぷりと食べた後、一日の終わりに羊さんたちはみんな乳を搾り取られてしまいます。


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柵の中に入れてもらいました。
地面はぬかるんでいて、足元がグニョグニョします。

なんでこんなに柔らかいんだ? 雨でも降ったのかな?
まさか・・・

泥だと思っていたものは、すべて羊のフンでした。
あたりは一面フンだらけ。

うへぇ、気色悪ぅー。


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丘の別の斜面では、ジョージの友人たちがバーベキューの準備をしてくれていました。
私のためにジョージが企画してくれたようです。


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とてもうれしいのですが、 寒い!
8月なのにたき火が恋しくなるとは。

日本ではまだまだ猛暑が続いているというのに、私は東ヨーロッパで火にあたりながら震えている。
旅の日程はまだ一か月以上残っている。
これからもっともっと気温が下がっていくんだろうなあ。

リュックの中には夏用の装備しかない。
大丈夫かな、俺。


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バーベキューのメインメニューはこれ。
ミンチをスティック状にして、特別な味付けをしたもの。
ルーマニアの定番料理だと言っていました。
おいしそう!


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このお肉、独特のクセがあるのですが、食べだしたら止まりません。
焼いても焼いても、足りません。
みんなバクバク食べています。

お肉もお酒もみんな彼らが準備してくれていて、私は完全に「お客さん」状態。
いいのかな、こんなにお世話になっちゃって。


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夜も更けてくると、ますます冷え込んできました。
彼らのうち何人かが森へ入って、薪を集めてきました。
器用に火を起こし、盛大なキャンプファイアーの始まりです。

そういえばスロヴァキアでも同じようなことがあったっけ。
日本ではたき火をしたことなんてほとんどなかったのに、この東欧の旅ではすでに2回も経験してしまった。

満天の星。
草原を見渡す丘。
温かいたき火と肉の焦げるにおい。

そして素朴なルーマニア人たち。

俺には分不相応な、ぜいたくな夜だ。

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テーマ : バックパッカー
ジャンル : 旅行

キシニョウ(モルドヴァ)でカウチサーフィン(2日目)

キシニョウ(モルドヴァ)でカウチサーフィン(CouchSurfing)、 2日目


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キシニョウのバスターミナル。

もう夕方なのだが、まだまだ外は明るい。
ヨーロッパの夏の昼は長い。

こんなことならもう少し沿ドニエストル共和国でねばっとくんだった。
あんなに面白い国とめぐり合うことはそうはないだろうから。

だが、沿ドニエストル共和国にいる時にはとてもそんな楽観的な気持ちになれなかったのも事実だ。
どうしても日が暮れるまでには国境を越えておきたかった。
あの国で出会った人はみないい人たちばかりだったのだが、
「ヤバい国、沿ドニエストル」
という印象はどうしても最後まで拭い去ることができなかったからだ。
実際、警官たちに脅されもした。

だから無事モルドヴァに帰ってこれた時には正直ホッとしたものだ。
ほんの数日前まではこのモルドヴァも私の中では「油断ならない国」の一つだったことを思えば、
少しは私の経験値も上がったのかもしれない。

モルドヴァには日本国大使館は置かれていないのだから、まだまだ気を抜くわけにはいかない。
それでも、「一応は国際社会の目が行き届いている場所にいるんだ」という事実は大いに私を安心させてくれた。

自分で思っている以上に、沿ドニエストル共和国では緊張していたようだ。


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キシニョウのバスターミナルは人影もまばら。
市場の露店もほとんど店を閉め終わっている。
朝のあの喧騒が嘘のようだ。

もう一度あのヤクザや奇妙な女の子に会えないだろうか、とかすかに期待していたのだが、この様子では無理のようだ。


「沿ドニエストル共和国探検」という一大事業を無事なし終えて、今日のミッションは終了したかに思えたが、実はまだ難題が残っていた。
キシニョウでのカウチサーフィンのホスト、アントンの家は市の中心部からはかなり離れた所にある。
朝は彼の車で送ってもらったのだが、今度は自力で彼の家を探し当てなければならない。

昨日の晩にアントンから詳しく道順を聞いておいたのだが、どうもしっくりこない。
教わった通りにバスを降りたつもりだが、なんだか間違ってる気がする。
今日の朝通った道を逆になぞればアントンの家に帰れるのだから、簡単な作業のはずだ。

それなのに、迷ってしまった。
自力でアントンの家まで戻れそうにない。
すでに太陽はビルの影に沈んでしまっているから、暗くなるのはもう時間の問題だ。
どうしようもない焦燥感に襲われる。

アントンの家はここからそう遠くはないはずなので、彼に電話して迎えに来てもらうことは可能だ。
でも、

「道に迷ったから迎えにきて! お願い!」

と言うのは恥ずかしすぎる。

そこで、

「今、君の家の近くまで帰ってきてるんだけど、よかったら一緒にメシでもどう?」

とメールを送ってみた。

ありがたいことに、アントンからは即座にOKの返事が来た。
助かった。

「昨夜夕食を食べた店で会おう」
ということになったのだが、実はそこへの行き方すらわからない。
恥をしのんでアントンに聞いてみたら、どうやら私は2つほど手前のバス停で降りてしまっていたらしい。
どうりで彼の家への帰り方がわからないわけだ。

私は一度彼の家を訪れている。
にもかかわらず迷ってしまった。
初見で彼の家を自力で探し当てたという日本人バックパッカーの女の子にはほんとに頭が下がる。
恐れ入りました。


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モルドヴァのファミレス、「La Placinte 」
二日続けて同じ店というのも芸がないが、ここがベストの選択だと思う。
ひととおりすべてのモルドヴァ料理がそろっているし、値段も安い。
市内に何軒も店を展開しているというから、キシニョウ市民からの支持も得ているのだろう。


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アントンに勧められて頼んでみた飲み物。
モルドヴァの伝統的なドリンクらしい。
甘いジュースのようだが、味は微妙。

口直しにモルドヴァワインを飲んだ。
こちらは文句なしの絶品。
この後、他の国でもいろんなワインを試してみたが、モルドヴァワインを超えるものはなかった。


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最期にアントンがアイスクリームを注文した。
「一緒に食べよう!」と言う。

しかし、「モルドヴァにしかない特別なデザート」というわけでもないらしい。
ただ彼が甘党だというだけの理由のようだ。
どうせならここでしか食べれないデザートの方がよかったんだけどな・・・


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夕食の帰り道、アントンが「いいところがある」というので連れていってもらった。
通り全体がイルミネーションで覆われているらしい。
これを見せてくれたアントンは、「どうだ、すごいだろう!」と言わんばかりに胸を張っている。

だが、しょぼい。
彼には悪いが、どうしようもなくショボい。

電力事情が悪いのだろうか。
この街全体が薄暗く、普通に道を歩くだけでも懐中電灯が恋しくなったほどだ。


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アントンの部屋には、合気道開祖、「植芝盛平」の写真が飾ってあった。
彼は合気道を習っていたらしい。


実はモルドヴァでのカウチサーフィンのホスト探しにはずいぶんとてこずった。
かなり前から何通もカウチリクエストを送っていたのだが、ほとんど無視されていたのだ。
キシニョウにはカウチサーファーの数自体それほど多くない。

私には、「すべての訪問国でカウチサーフィンを利用する」というミッションがある。
だが、国によってはそれが困難なこともある。
カウチサーフィン自体が認知されていない地域だってある。
モルドヴァもその一つだ。
どうも反応が鈍い。

なんとか一人のホストから受け入れの返事をもらっていたのだが、直前になって連絡が取れなくなってしまった。

「もしかして今回はダメかも・・・」

そんな時に私を救ってくれたのがこのアントンだ。

ホストはすべてのリクエストを受け入れたりはしない。
数多く受け取るリクエストの中から一人のカウチサーファーを選ぶにはなんらかの理由があるはずだ。

アントンは以前にも日本人の女の子をホストしている。
合気道をやっていたことからしても、彼が日本に対してなんらかの興味を抱いていることは確かだ。
だから私のカウチリクエストも受け入れてくれたのだろう。

そんな彼の期待に応えることがはたしてできただろうか。
日本人の名に恥ずかしくない行動をとることができただろうか。
どうも今回は自信がない。


昨夜彼はキシニョウの見どころを丁寧に教えてくれた。
それなのに私はそれらのほとんどを訪れていない。
ほとんどの時間を沿ドニエストル共和国のために費やしてしまったからだ。

夕食の時、私がアントンに聞かせた土産話はそのほとんどが沿ドニエストル共和国のもの。
キシニョウで訪れた場所はほんの少し。
きっと彼は落胆したことだろう。

モルドヴァ国民であるアントンにとって、沿ドニエストル共和国は敵国にあたるのかもしれない。
そんな彼に向かって私は、沿ドニエストル共和国旅行がいかに楽しかったかを目を輝かせながら語った。
いったい彼はどんな気持ちで私の話を聞いていたのだろうか。

そんなことにも気づかないくらい、私は興奮していたのだ。
モルドヴァの人には悪いが、私にとっては沿ドニエストル共和国の方がはるかに刺激的で面白かったのだ。


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キシニョウでの私のカウチ。

アントンは母親と恋人と一緒に暮らしている。
残念ながらアントンの彼女は旅行中で会えなかったのだが、母親には親切にしてもらった。
英語がまったくできないお母さんだったが、常ににこやかに接してくれた。

こういう温かい家庭でお世話になるといつも、
「ああ、カウチサーフィンやっててよかったな」
という気持ちになれる。

世界中にはいろんな国があり、肌の色や話す言葉はそれぞれ異なるけれど、
けっきょく人間ってみんなおんなじなんだな、とも思えてくる。


アントンの住んでいるのは共産主義時代に建てられた古い団地。
なんのへんてつもない、むしろどちらかといえばオンボロな建物なのだが、よくよく考えてみると、こんな所に泊まれるというのはすごいことなのかもしれない。

ほんの20年ほど前まで、モルドヴァは旧ソヴィエト連邦に所属していた。
その当時は日本人がこの国を旅行することも難しかっただろうし、ましてやホテルではない一般の家庭のお宅に泊めてもらうことなんてほとんど不可能だったにちがいない。

もっとじっくりとモルドヴァを味わっとくんだった。


テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行

目のやり場に困る (オデッサ、ウクライナ)

オデッサ(ウクライナ)でカウチサーフィン(CouchSurfing)


記念撮影と職務質問でかなり時間を食ってしまった。
列車はほぼ定刻に到着したから、オデッサの駅にはカウチサーフィンのホスト、サンベルが迎えに来てくれているはずだ。
彼を待たせてしまったか?

急いで駅舎に向かって歩いていると、

「マサト?」

と呼びかけられた。
どうやら彼がサンベルらしい。

カウチサーフィンのプロフィールで見るよりもなかなかの男前。

「いやあ、ごめん、ごめん。
 警察官に職務質問されちゃってさあ。
 ほら、これ見てよ。
 侍の刀に見えるだろ? 
 これのせいで警官に怪しまれたんだよ」

と弁解しても、

「それが彼らの仕事だからな。
 長旅で疲れただろ。
 荷物を持つよ」

とサンベル。
予想以上に親切な好青年だ。

彼とは日本を発つずいぶん前からFacebookで友達になっていたのだが、サンベルはあまりFacebookのヘビーユーザーではないらしい。
サンベルがカウチサーフィンを利用するのは今回が初めて。
CouchSurfingのプロフィール・ページもほとんど白紙で、顔が見えない。
彼について事前に得られる情報量が少なく、
「いったいどんな人なんだろう?」
と少し不安に思っていたのだが、取り越し苦労だったようだ。


「ここから君の家までは遠いのかい?」
「いや、車で来てるからすぐだ」

やったー。
重い荷物を持って歩かなくてすむ。

駅前に停めてあった彼の車を見て驚いた。





「BMWじゃないか!」
「中古の安物だけどね」

サンベルはそう謙遜するが、腐っても鯛だ。
ひょっとして俺はいいホストに拾われたのかもしれない。
今回の旅ではこれまでずっとホストに恵まれてきたのだが、正直言ってサンベルにはあまり期待していなかった。
だが、どうやらそれはうれしい誤算だったようだ。
そしてそのことはすぐに別の事実によって裏付けられた。

豪華な門をくぐり、広大な中庭に車を停めると、そこには風格を感じさせる建物がそびえていた。
共産主義時代、この土地を治める高級官僚用に建設されたものらしい。

天井がおそろしく高い。
必要以上に高い。
「電球を取り替える時はどうするんだろう?」
と余計な心配をしてしまうほどに高い。

「若造のくせにこんなに高そうな家で暮らしているのかよ」

内心、彼に嫉妬したのだが、家の中に入ってすぐにそれは憎悪に変わった。
サンベルの奥さんが私のために食事を用意して待っていてくれたのだが、これがまたとんでもない美人(しかも色っぽい)。
そして彼女の手料理も見るからにおいしそう。

BMWを乗りこなすイケメンで、
歴史のある豪邸に住み、
料理が上手でとびきり美人(しかも色っぽい)の奥さんを持つ男。

幸せいっぱい、ラブラブ・モードのこの二人の愛の住処に、俺はこれから3日間お世話になるのか。
ラッキー!と思う一方で、どこかいじけている自分がいた。



( サンベルの奥さん、リーザの作ってくれた手料理)




食事が終わると、さっそく彼らが外に連れ出してくれた。
彼らの家はなかなかいいロケーションにあるみたいで、どこへ行くにも歩いて行ける。

外へ出てすぐに、キエフともリヴィウとも異なる開放的な雰囲気に圧倒された。
戦争で古い建物はあらかた破壊されたはずだが、いたるところに特徴的な建築群を目にすることができる。



彼らの家はパッサーシュのすぐ近くにあった。
ここはガイドブックも「忘れずのぞいてみよう」と推奨する場所。
「彫刻で飾られたアール・ヌーヴォー建築」がここのウリなのだが、アーケードに入るとまずその天井の高さに圧倒された。
それよりもさらに私を驚かせたのは、道行く人々の美しさ。
それほど着飾っているわけではないのだが、みんなスラリと姿勢がよく、「サッサッサッ」と軽やかに歩く。
おしゃれな街に住んでいる人はやはりおしゃれなのだな。
侍の衣装を忍ばせたリュックからにょきにょきと刀を生やしている自分が、とてつもなく場違いな存在に思えた。


(パッサーシュ)



ここから歩いて海まで行くのだという。
私が水着を持っていないことを伝えると、「じゃあここで買っていこう」という話になった。

この瞬間、私のヌーディストビーチへ行くという夢は潰えた。
リーザも一緒に行くというのに、
「いや、俺はヌーディストビーチに行きたいんだっ! ぜひ連れていってくれ」
なんて言えるわけがない。

来年の夏は、ホストのことを良く調べてからカウチリクエストを送るようにしようと思う。


「ビーチまでは歩いてすぐだよ」
と彼らは言うが、土地勘のない私にはかなりの距離を歩いているように感じられる。
汗もかいてきた。

「早く冷たい水に飛び込みたいなあ」
と思い始めたころ、大きなマンションが見えた。
ウクライナのセレブ御用達の超高級リゾートマンションらしい。



「海の見えるマンション」
ということは、ビーチはすぐそこのはずだ。

目を凝らすと、たしかに海が見える。
ついに来たぞ。
あれが黒海か。




ついにやってきたぞ、黒海!
はやる気持ちを抑えて、侍の衣装に着替える。

黒海に特に思い入れがあるわけでもないのに、こんなにもワクワクするのはなぜだろう。
なぜかリーザもうれしそうに一緒に写真を撮る。
ヌーディストビーチには行けなかったけど、こんな美人が一緒なんだからまあいいか。

人妻だけど・・・




石段を下りて海に近づくにつれ、ますますビーチリゾートらしくなってきた。
むちむちの水着に見を包んだお姉さんや、ほとんど裸同然で走り回る子供たち。

噴水からは勢いよく水が吹き出し、平和で開放的な光景がひろがる。
腰に刀を差し、暑苦しい格好をしている自分が、どうしようもなく場違いな存在に思えてきた。




砂浜だけでなく、コンクリートで固められた港の周辺も、水着姿で日光浴をしている人々であふれかえっていた。
なんだか想像していた「オデッサのビーチ」と少し違う。




途中、何人かのウクライナ人青年たちとすれ違った。
彼らは私にむかって何か言っている。
サムライのコスチュームを着てヨーロッパを歩いているとよくあることだ。

と思っていたのだが、どうもいつもと様子が違う。
彼らが話しているのは英語ではないので、なんと言っているのかはわからないが、どう見ても友好的な表情には見えない。
むしろ怒りをあらわにしている。
彼らの髪型はみんなスキンヘッドか丸刈りで、胸板も厚く太い腕をしている。
そんな男たちが私のことを血走った目でにらみつけているではないか。
いったいなにが起こってるんだ?

サンベルたちが困った表情をして彼らをなだめている。
彼らの言葉が理解できない私は、無理やり微笑を浮かべて
「私はみなさんの敵ではないですよ」
的なオーラを必死でふりまいていた。
それ以外に何をしたらいいのかわからなかったからだ。

怒れる青年たちからなんとか逃げ出したものの、彼らはずっと私のことをにらんでいた。
サンベルが説明してくれたところによると、私の侍の衣装についている家紋が、ロシア海軍のシンボルと似ている、といちゃもんをつけれらたようだ。

いやいや。
俺がロシア海軍の軍人に見えるか?
お前ら日本のサムライを見たことないのか?


現在、ウクライナとロシアは準戦争状態にある。
東部国境では激しい戦闘が続き、今も大勢の若者が命を落としている。
そんな状況下では血気盛んな青年たちが神経質になるのも無理はないのかもしれない。

道端や広場で目にする花束。
親ロ派との戦いで命を落とした若者たちの遺影。
我々日本人にとってウクライナ情勢とは、「遠い国の出来事」だが、彼らにとっては他人事ではない。
明日は我が身。
今そこにある危機。

深い青色をした大海原はどこまでも続き、きらきらと太陽の光を反射している。
どこからどう見ても平和そのものの風景だが、同じ黒海沿いのクリミア半島は現在、ロシアの制圧下にある。
戦争の影はここオデッサにも確実に忍び寄っていた。




砂浜にシートを広げ、腰を下ろす。
侍の衣装を脱ぎ、水着に着替える。
ここからはリゾート・モードだ。

だが、なんだか落ち着けない。
なんだろう、この違和感は?
日本のビーチとなにかが違う。

そうだ、まわりがみんな白人なのだ。
アジア人は私だけ。

たったそれだけの違いなのだが、その差はあまりにも大きい。
アジア人とヨーロッパ人。
服を脱いで水着になると、その差は絶望的なほどに一目瞭然だ。

男も女もみんな絵になるが、やはり若い女性に目が行ってしまう。
「目の保養」とはよく言ったもので、心地よい刺激に脳が痺れるような感覚をおぼえる。

一人や二人ではない。
すらりと手足の長いモデル体型の美女がそこらじゅうにうじゃうじゃいるのだ。
しかも色っぽい水着を着てビーチのあちこちに横たわっている。
あるいは金色の髪をなびかせながら砂浜を闊歩している。
豊満な肉体を揺らしながらビーチバレーをしている。

水着を着ていてもこうなのだ。
もしもヌーディストビーチなんかに行っていたら、きっと私はどうかなってしまっていたことだろう。


私の目の前には一人の若い女性が横たわっている。
ほんの数十センチほどの距離だ。
いや、数センチかもしれない。
だから普通に前を向いているだけで、いやでも彼女の姿態が目に飛び込んでくる。

アジア人とはまったく異なる極上のプロポーション。
彼女は日焼けしに来ているようで、全身くまなくこんがり焼くために、定期的に体の向きを変える。
まるで自慢の肉体を見せつけるかのように。
おかげで彼女の体をすみからすみまで観察することができた。

「このスケベ野郎」
との非難は甘んじて受けよう。

だが、私にどうしろというのだ?
手を伸ばせば触れる距離に極上の美女が横たわっているのだ。
どうしたって妖艶ボディが視界に飛び込んでくる。
ずっと目をつぶっていろとでも言うのか?
そんなことできるはずがない。



黒海の水は透明度が高いと聞いていたが、このビーチの水はそれほどでもなかった。
ビーチの砂の質も悪い。
大都市近郊の海水浴場なんてこんなものか。

だが黒海はでかい。
来年の夏はぜひとも隠れた穴場的ビーチを訪れてみたいものだ。
その頃にはウクライナ情勢も収束していることを望む。




歩いてサンベルたちの家に戻る。
影が長くなり、日没の時刻が近づいていることに気づかされる。





「TOKIO」という文字が見える。
ここでも日本料理は人気なようだ。




家に帰ると、リーザがホットサンドを作ってくれた。
ミッキーマウスの焼き色が入っている。




美人で料理上手な嫁さんと豪邸に住むサンベル。
気が向いたときにいつでも黒海に泳ぎに行ける。
なんともうらやましい生活だ。




少し休憩した後、サンベルたちは再び私を外へ連れ出してくれた。




この店は「KOBE」と書いてある。








通りは人であふれかえっている。
昼間よりも混雑しているくらいだ。

日中は暑いから、みんな日が暮れてから活動しはじめるのだとか。




有名な「ポチョムキンの階段」
明日はここをじっくりと歩く。
今夜はその下見だ。




階段を上るにつれて人混みが激しくなってきた。




ポチョムキンの階段からオデッサ港をのぞむ。
ここを紹介する写真はたいてい昼間に撮られたものだから、夜のオデッサ港は新鮮だった。
明日はここもじっくりと見物する。
オデッサのハイライトだ。




広場ではコンサートが催されていた。
ステージの上には、青と黄色のウクライナ国旗がひるがえっている。
明日はウクライナの独立記念日らしい。
今夜はその前夜祭ということか。




オデッサの姉妹都市の名前がずらりと並んでいる。
やはり港湾都市が多い。
左上の方に「横浜」の名が見える。




薄い壁のように見えるが、それは目の錯覚。
実は巨大な建築物なのだ。




サンベルとリーザは精力的に夜のオデッサを案内してくれた。
オデッサなんてポチョムキンの階段ぐらいしか見るべきものはないだろうと思っていたのだが、なかなかどうして。
とても魅力的な街だ。
やはり地元の人に案内してもらえるのはうれしい。






エカテリーナ2世像。



オデッサでカウチサーフィンのホストを探していた時、まっさきに私に声をかけてくれたのがサンベルだった。
早く宿泊先を確定させたかった私は、すぐに彼の申し出を受け入れた。

ところが、このオデッサという街はかなり開放的な土地柄らしく、その後たくさんのホストからオファーを受け取った。
なかには「日本人大好きっ! ぜひ私の家に泊まりに来て!」と言ってくれる女の子もいた。
彼女はかなりの美人だったので、早々にサンベルをホストに選んでしまった自分を恨んだりしたものだ。

だが、サンベルとリーザの家に泊まることにして正解だった。

彼らがカウチサーフィンに登録してからもう何年も経っている。
これまで彼らはホストした経験はない。
サーフしたこともない。
それなのに彼らの方から積極的なアプローチがあった。
私がカウチリクエストを送ったわけではない。

今までずっと幽霊部員状態だった彼らが、なぜ私を招いてくれたのかはわからない。
特に親日家というわけでもなさそうだ。

それなのにサンベルもリーザもこれ以上ないくらいに親切にしてくれる。
今回の旅行はほんとにホストに恵まれている。
あまりにもみんな私に親切にしてくれるものだから、なんだか逆にプレッシャーを感じてしまう。
私に親切にしたところで、彼らにはなんの得にもならない。
それなのに、どうしてここまでしてくれるんだ?
俺に彼らの好意を受け取る資格なんてあるのか?

私は今まで京都でたくさんのカウチサーファーをホストしてきた。
そうしておいて正解だったと思う。

でなければ、素晴らしいホスト達の善意に押しつぶされてしまっていたことだろう。

テーマ : バックパッカー
ジャンル : 旅行

スロバキア初夜のホスト

今回の東欧旅行での記念すべき第一号ホストが確定しました。

当初はブラチスラバでカウチサーフィンのホストを探していたのですが、カウチリクエストをことごとく拒絶され続け、ついに断念せざるを得なくなりました。

そこでブラチスラバ近郊の都市でホスト候補を探していたのですが、やはりスロバキア第一の都市、ブラチスラバに比べると人口が極端に少ない。
それに比例してカウチサーファーの数も少ない。

あれだけたくさんのカウチサーファーがいたにもかかわらずホストを見つけることができなかったのです。
こんな小さな街で見つかるわけが無い。

なかばヤケになって放ったカウチリクエストがヒットしました。
しかも大金星です。
「これはちょっと無理かなあ」
と思っていたのですが、なんでもやってみるもんですね。

彼女の名はポーリーナ。
なんと19歳の女の子。
カウチサーフィンに登録したてのホヤホヤの新人さんです。

そしてこの娘、とびっきりの美人なんですよ。
東ヨーロッパ最初のホストがこんな美少女だなんて、これは幸先の良いスタートです。

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しかし、ここまでの道のりはけっして平坦なものではありませんでした。

彼女は両親と住んでいるのですが、私が彼女の家を訪れるちょうどその日、ご両親はバカンスへ出かける予定なのです。

当然両親は反対しました。
それはそうです。
年頃の愛娘と得体のしれない東洋人の男を二人きりにして、バカンスになんて行けるはずがないですよね。


「待っててマサト。
なんとかして両親を説得してみせるから」

がんばれポーリーナ。
お義父さん、お義母さん。
大切なお嬢さんは私が責任を持って守りますから、どうかバカンスを楽しんできてください。


ポーリーナが両親を説得するのに一週間もかかりました。
なんとか私を泊めてくれることにはなったみたいですが、これはあまり歓迎されてなさそうっぽいな~。

それでも俺は行くのさ。



私の経験上、美少女の友達はまた美少女である可能性が高いです。
類は友を呼ぶってやつですね。

そしてポーリーナの親友もまたえらい美人でした。
彼女もカウチサーファーです。


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ほえええ。
ほんとに君たち未成年かい?
いったい何を食ったらそんなに色っぽくなるんだよ。


とにかく最初のホストは決まりました。
あとはスロバキアへ向かって突き進むのみです。

テーマ : ヨーロッパ旅行記
ジャンル : 旅行

キルクルの法則

学生時代、私は大学の寮に住んでいました。
けっこう大きな寮で、そこに住む学生の数は100人以上。
これだけの人数がいればメンツには困らないせいか、毎晩どこかの部屋で麻雀が行われていました。

そこで私は先輩から「キルクルの法則」なるものを教わります。

ある役が狙えそうなので、それに関係する牌をずっと待っているのですが、なかなかツモることができません。
そこであきらめて、別の手でアガることを考え、いらなくなった牌を捨てます。
するとすぐに、あんなに待ち焦がれていた牌を引いてきてしまうのです。

切り捨てた途端、欲しかった牌がやってくる。
この「キルクルの法則」はマージャンだけでなく、競馬などでも使われるそうですね。

私は今、東ヨーロッパの旅行を準備中。
カウチサーフィンのホストを探していて、ふと、この「キルクルの法則」を思い出してしまいました。


カウチサーフィンのサイトには、オープンカウチリクエストというシステムが存在します。
一人のホスト候補にカウチリクエストを送る際、このオープンリクエストにチェックマークを入れておくと、その地域に住むその他のカウチサーファーもカウチリクエストを見ることができるというものです。
一通のメッセージを送っただけで、多くの人の目に触れることができるため、ホストが見つかる可能性が飛躍的に高まります。


東欧でのホストを探していた時、私のオープンリクエストを見た青年からすぐにレスポンスがありました。
「俺の部屋に泊まりにこいよ」

私はこの青年にはカウチリクエストを送ってはいません。
彼の方から声をかけてくれたのです。
カウチリクエストを送信してからわずか数時間後に、ホストが見つかってしまった。
私はうれしさのあまり、すぐに彼のオファーを受け入れました。


ところがその翌日、別の女性からもメッセージが届きます。
「マサト、あなたにぜひ会いたいわ。 私の部屋に泊まりに来てちょうだい。」

彼女のプロフィール写真を見て、思わず私は息をのみました。





セクシーな美女がほほ笑んでいます。
なんてこったい。

私はこの女性にはカウチリクエストを送っていません。
それなのに、彼女の方からお誘いがかかっているのです。
嗚呼、素晴らしき哉カウチサーフィン。

最初に私を受け入れてくれた青年の家はせまく、二人が並んで寝るともう足の踏み場もありません。
しかし、この女性の家は広く、しかも豪華!
どう見てもこの女性の家に泊まった方が快適に過ごせそうです。


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でも、でも、 俺はもうすでに青年からのオファーを受諾してしまったんだよっ!
いまさら、
「すげー美人が泊めてくれるっていうから、俺、そっちに行くわ。じゃあな、あばよっ!」
なんてそんな節操のないことはできないよ。


さらに別の都市でも悲劇は繰り返されます。

私が目星をつけたホスト候補は大の日本ファン。
彼女のカウチサーフィンのプロフィールにはこう書いてあります。
「私、日本のことがチョー好きなの。 日本人大好き! 日本の人、ぜひ私の家に泊まりに来て!」
これは私のカウチリクエストを受け入れてくれる可能性が高そうです。

しかもさらに、この女性は思わず3度見したくなるほどの東欧美人、という特典付き。

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さっそくカウチリクエストを書いて、震える指を制しながら送信ボタンを押しました。
「どうか俺のリクエストを受け入れてくれますように」


待つこと数時間。
またしても意図したのとは異なる男性からメッセージが届きました。
この男性、カウチサーフィンを利用した経験はこれまでになく、プロフィールもほとんど空欄。

「あやしい」

そこでとりあえずフェイスブックの友達になって様子を見てみることにしたのです。
その間に本命の彼女からホストOKの返事がもらえるかもしれないしね。
くだんの青年のフェイスブックを見る限り、別段おかしなところはなかったので、彼からのオファーも受けることにしました。

その後も他のカウチサーファーから
「よかったら俺の家に泊まりに来いよ」
というオファーを3件ほどもらったのですが、本命の彼女からはなんの反応もありません。

他の都市でのホストも探さなければならず、その他の旅行の準備もしなければならない私は、
忙しさの中に彼女のことなんて忘れてしまっていました。


ところが、ところがです。
例の「日本大好きっ!」東欧美女から返事がきました。
「ごめんなさい、返事が遅くなっちゃって。マサト、あなたいい人みたいだから、ぜひうちに来てちょうだい」

私が彼女にメッセージを送ってからすでに3週間。
遅い、おそいよっ!


私を受け入れてくれた青年とは、すでに何度かフェイスブックでやり取りをしています。
彼はけっこういい人みたいで、
「マサト、お前はどこに行きたい? 何をしたい?」
などと聞いてくれます。

そんな彼に対して、

「俺、やっぱ美人のお姉ちゃんの家に泊まるわ。
 今までいろいろとありがとうな。
 あばよっ!」

なんて言えるわけがありません。


ホテルなら部屋に空きがある限り、予約をすれば確実に泊まれます。
しかも泊まれるかどうかは瞬時にわかります。

でも、カウチサーフィンはホテルとは違うのです。
リクエストを送っても断られることの方が多いし、返事がこないことだって日常茶飯事。
たとえホストOKの返事がもらえるとしても、それがいつになるかはこちらにはわからないのです。

常に不確実性がつきまとうカウチサーフィン。

限られた時間の中で、いかにして狙ったホストから返事を引き出すか。
高度な駆け引きや心理戦が要求される場面もあるでしょう。

ギャンブルや知的ゲームの要素をもあわせもつカウチサーフィン。


まだ旅に出ていないというのに、なんなんだろうこの高揚感は。
今度の旅もまた刺激的なものになりそうだ。

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テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行

飛んでる男

台湾人の男性からカウチリクエストを受け取った。

私はこれまでにたくさんの台湾人カウチサーファーと出会ってきたので、
本来なら彼と会おうという気にはならなかっただろう。

だが、私は今、中国語を勉強中。
中国語圏の人と出会う機会はできるだけ大事にしたい。
それが語学上達の一番の方法だと思うからだ。


だが、私が彼と会ってみようと思う気になったのは、
彼が中国語圏の人間だという理由だけが原因ではない。



(ウェインのカウチサーフィンのプロフィールより)

彼の写真を見て笑ってしまった。
文字通り、「ぶっ飛んで」いる。
なかなか楽しそうな男だ。


ウェインは彼女と一緒に日本にやってくる。
カウチリクエストを送ってきたのはウェインなのだが、
それ以降の連絡はウェインの彼女とするようになった。

というのも、彼女は日本語を勉強していたことがあるらしく、
私とメールをやり取りすることで自分の日本語能力を高めようという魂胆があるらしい。

なんということだ。
彼らを私の中国語練習の踏み台にしようとしていたのに、
逆に彼女の日本語の練習相手をさせられるはめになってしまった。


だが、どことなくホッとしている自分がここにいる。

それはそうだろう。




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こんなキャラクターの濃い人間と毎日話をしていたら、
実際に会う前に疲れてしまうよ。


ウェインの彼女、シャーリンとはLINEを通じて毎日のように連絡をとりあった。
facebookでもなければGmailでもない。
ほんとにLINEはアジア圏でその勢いを増しているのだな。


そして待ち合わせ当日。
あれほど念入りに待ち合わせ方法を打ち合わせしておいたというのに、
彼らを見つけることができない。

駅の「○○出口」で!
というふうに取り決めておいたから、間違えようがないはずだ。


いくら日曜日で駅前は混雑しているといっても、
ウェインを見つけられないはずがない。

なぜなら、




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こんな人間がいたら、気づかないわけがない。
いやでも目に飛び込んでくるはずなのだ。

それなのに彼らが見当たらないというのは、いったいどういうことなのだろう。

ハッ!
もしかして職務質問でもされて警察署に連行されてしまったのだろうか。
意味もなくこんな満面の笑みを浮かべていたら、警官に怪しまれてもしかたがない。

ふと気づくと、シャーリンからLINEにメッセージが入っていた。

「私たちはすでに5番出口にいるわ!」


そんなはずはない。
私は今、その5番出口にいるのだ。

もう一度あたりをよく見渡してみるも、彼らの姿はそこにはない。


すると、遠くの方から一人の女の子が大きく手をふりながら私の方へと走ってきた。
シャーリンだ。

なんでシャーリンはあんな遠くから走ってくるんだ?
待ち合わせ場所はここのはずなのに。


ウェインたちは、約束していた場所からは少し離れたところにあるインフォメーションセンターにいた。
なかなか私と会うことができず、不安になった彼らは私と連絡をとろうとしたのだが、外国では携帯電話を使うわけにはいかない。
そこでWIFIを求めてインフォメーションセンターまで移動したということだった。




とにかくお腹がへったというので、とりあえず昼食をとることにしました。




彼氏の前でシャーリンを口説く私。
彼女とはずっとLINEで連絡を取り合っていたので話も弾みます。




ウェインたちに歌舞伎の説明をしたのですが、彼らは歌舞伎のことをまったく知りませんでした。
少し興味はもったようですが、入場料は私たちにはとうてい手の届かない額。
写真だけ撮ってさっさと次のポイントへ移動。




清水寺。

あいかわらず極上の笑顔を見せるウェイン。
驚くべきことに、この笑顔はけっして作り物ではないのです。
彼の底抜けに明るい性格が自然と表情ににじみでているだけなのです。









ギオンコーナーでは芸者や舞子の資料が展示してあるので、それをウェインたちに見せようと立ち寄ったところ、
中から音楽が聞こえてきました。
どうやら琴か三味線のようです。

「なんだろうねえ」
と言いながら私たちがうろうろしていると、
「どうぞ」
受付に座っていた女性が立ち上がって、
にっこりとほほ笑みながらパンフレットを差し出してきます。

いや、「どうぞ」って言われても。
きっと入場料も高いんでしょ。
さっき歌舞伎の南座で見た法外な料金表が脳裏をかすめます。

「いえいえ、無料ですからどうぞお気軽にお入りください」

ウェイン、君たちはツイてるね。
無料だってさ。

パンフレットを見ると、筝曲の演奏会と書いてあります。
全部で10曲以上演奏するようですが、伝統芸能に造詣の深くない私たちには一曲でじゅうぶん。
早々に退散しました。




今日の観光はこれで終了。
本当は彼らに金閣寺や伏見稲荷なんかも見せたかったのですが、明日には奈良に行ってしまうそうです。

彼らのリクエストにより、夕食はラーメン。
ウェインは相変わらずいい笑顔をしています。
もちろんシャーリンも負けてはいません。

あれ、もしかして君たちおそろいのメガネなのかい?





彼らは絵葉書をくれました。
自分で撮った写真をプリントアウトしたものだそうです。




絵葉書の裏には直筆のメッセージが。
なんだかうれしいねえ。


私はもうすぐ東ヨーロッパに行くのですが、その時に台湾の航空会社を利用します。
そのため行きも帰りも一度台湾に立ち寄るのですが、時間が中途半端。
台北まで行くにはちょっと厳しいスケジュール。
でもせっかくだから台湾も味わってみたい。

都合のいいことに、ウェインは桃園空港のすぐ近くに住んでいます。
やった、カウチ ゲットだぜ。
彼は台湾名物、夜市も案内してくれると言っています。

世界中に着々と拠点を築きつつある実感。
これぞホストの醍醐味と言えるでしょう。


台湾で会おう、ウェイン&シャーリン!



日本国内編はこれでしばらくお休みとなります。
これからは海外編。
できるかぎりリアルタイムでブログを更新していきたいとは思っています。

しかし、今回訪れるのは旧共産圏の国々。
はたしてネット・インフラはどれくらい充実しているのだろうか。


テーマ : 京都旅行
ジャンル : 旅行

葵祭で接待だ。

偶然というのはおもしろい。


私は今、旅行の計画をたてている。

どうせならすでに一度訪れた国ではなく、なるべくまだ訪れたことのない国を優先的にまわりたいと思っているのだが、
ルートの関係でどうしても再び同じ国に立ち寄らなければならないこともある。

もちろん、飛行機を使えば簡単にスキップすることができるのだが、よほどのことがないかぎり陸路を使いたい。
ガタゴトと車体が揺れるのを感じながらじっくりと、次なる目的地へと向かう腹を固める。
そういう旅が私は好きだ。

もちろん、飛行機を使った方が快適で早い。
最近は電車よりも安い運賃の格安航空会社も珍しくなくなった。

それでも、点から点へと「びゅーん!」ひとっ跳びする感覚には違和感を覚えてしまう。
それになにより、土埃にまみれながら地べたを這いずり回る旅のスタイルの方が、不器用な私には似合っていると思う。
「生きてる実感」を味わえるような気もする。


陸路で何か国も周遊する場合、どうしても前に訪れたことのある国をもう一度通過せねばならないケースもでてくる。
今回の私の場合、ルーマニアがそれだ。

この国は以前訪れたことがあり、シギショアラやブラショフ、ブラン城などはすでに見てしまっている。

ジプシーとカウチサーフィン

ドラキュラ城

残っているのは、交通が不便で辺鄙なところにある場所ばかりだ。
それらの場所は公共交通機関の接続も悪く、移動するのにかなりの時間を要する。
すでに行ったことのある国にあまりたくさんの時間を割くのも考え物だ。
ここは観光はあきらめ、ひたすら移動に徹しようか。

そう考えていたまさにその時、カウチリクエストを受け取った。
私が行こうかどうしようかと思案していた、まさにそのものずばりの場所、スチャバからだ。
話がうますぎる。
これはもしかして、ルーマニアが俺を呼んでいるということなのか。
ここはひとつ、流れに逆らわず、おとなしく身をゆだねることとしよう。

さらに都合のいいことに、彼はかなりの数のホスト経験がある。
彼と仲良くなっておけば、ルーマニアで心強い存在となるかもしれない。
彼が京都にいる2日間、至れり尽くせりのもてなしをしよう。
彼は知らなかったようだが、運のいいことにその日はちょうど葵祭にあたる。
きっと喜んでもらえることだろう。
これでさらにポイント・ゲットだ。

先に恩を売っておいて、自分が旅行するときにもとをとる。
いかにもせこい考え方だ。

だが、サーフするだけしといて、自分はほとんどホストをしないという輩だっておおぜいいるのだから、
このくらいは許容範囲だろ。



(葵祭会場の京都御所を警備する、京都府警の騎馬隊)

京都三大祭のひとつ、葵祭。
混雑は覚悟の上だが、それでもものすごい数の人間だ。
地下鉄の駅からは、数分おきにどっと人の群れが吐き出されてくる。

待ち合わせ場所をピンポイントで決めておいてよかった。
もしも「地下鉄 烏丸駅で」などとあいまいな約束をしていたら、
きっと永遠に彼と会うことはできなかっただろう。


私がジョージを見つけるとのほぼ同時に、彼の方でも私を見つけた。
力強い手でがっしりと握手を求められる。
そしてすぐに彼のマシンガン・トークが始まった。
ロシア人を連想させるその声は、低くて太い。

東欧訛りのある英語でまくしたてるものだから、話についていくことができない。
ルーマニア人ってもっと静かで、朴訥としたイメージがあったのに、彼はぜんぜんちがう。
よどみなく次から次へ言葉が飛び出してくる。






撮影ポイントをもとめてさまよい歩くジョージ。
カメラを構えるその目は真剣そのものだ。
葵祭に対する期待の大きさの表れだろう。


なにかトラブルでもおこったのか、予定時刻になってもなかなか葵祭りの行列は姿を見せない。
ルーマニアのガイドブックを持ってきていたので、彼にスチャバのことを聞いてみることにした。

「おおっ! 俺の小さな町が日本のガイドブックに載っている!
 しかもナンバー・ワンだ!!!」

モルドヴァ地方の教会群は世界遺産に登録されている。
ガイドブックに載っていても当然なのだが、世界遺産とはいえ、彼にとっては日常のありふれた光景なのだろう。

たしかにガイドブックの地図にはスチャバに番号1がふられているが、それはあくまでも便宜上のものだ。
それを彼は「ガイドブック一推し!」というふうにとらえたのだろう。

機嫌を良くしたのか、ジョージはさらにまくしたてる。

「マサト、お前はスチャバに来るのか?
 いつだ?
 日程が決まったらすぐに知らせろ。
 俺が車で5つの修道院を案内してやる」

なんと!
予想以上の展開になってきた。
この地方は公共交通機関の便が悪く、地球の歩き方には、

「5つの修道院を1日で巡るには、タクシーかレンタカーを利用したり、旅行会社に個人ツアーの手配をするしかない」
と書いてある。
そんな不便な場所をジョージが案内してくれるというのだから、これほどありがたいことはない。
カウチサーフィンがもっともその威力を発揮する瞬間だ。

ジョージ様、あなたが京都にいる間は、私が責任をもってお世話させていただきます。







今日はあいにく小雨がぱらつく天気。
おかしいなあ。例年この時期は気持ちよく晴れる日が多いのに。

そういえば去年の葵祭は元KGBの女スパイと一緒だったっけ。

KGBとカウチサーフィン

あれからもう1年もたつのか。







葵祭というのは、ただ行列が行進するだけ。
そこには音楽もないので、ほんとに静かです。

「え? これだけ?」

ジョージはなんだか拍子抜けしたよう。
たしかに「京都三大祭り」というわりには、少し寂しいような気もする。
絢爛豪華な衣装には莫大な費用がかかっているはずなんだけど、なんだか派手さがない。
まあ、これが京都らしいといえばそうなんだろうけど。











行列の最後尾が通り過ぎた後、見物客たちはいっせいに動き始めます。
これだけの人数がみな地下鉄の入り口に殺到するので、もうにっちもさっちもいきません。

「こりゃだめだ。この調子じゃあ改札口にたどりつくまでに日が暮れてしまう。歩こう」

途中でコンビニに寄り、パンをかじりながら歩く。
その間もジョージのおしゃべりはとまらない。
ほんとに陽気な男だ。

錦市場は気に入ってもらえたようだ。
ジョージは大きなカメラで頻繁に写真を撮っている。

さらに清水寺へと向かうが、その間も雨は降ったりやんだり。
こんな日でも、着物のレンタルをする人はけっこういるようだ。
ジョージはこの日本の着物が気に入ったようで、着物姿の女性を見かけるたびに写真をパシャパシャ撮っている。

もちろん、自分も一緒に写ることも忘れない。

「マサト、頼む。シャッターを押してくれ」



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あっ! この野郎、ひとりで4人も独占しやがって。
半分こっちによこせ。


「いやー、マサト。 日本の女の子っていいなあ」

ジョージはかなりご満悦のようだ。
彼には黙っていたが、その女の子たちは4人とも台湾人だぞ。


清水寺の後は伏見稲荷へと向かったのだが、雨が本降りになってきた。
これにて本日の「接待」は終了。
天気予報によると、明日は今日とはうってかわって快晴になるらしい。

明日も気合入れていくぞ。

テーマ : 京都・奈良
ジャンル : 旅行

上海歴女と本能寺

ユアン(中国)とカウチサーフィン


ユアンは上海に住む女の子。

旅の達人で、カウチサーフィンでのホスト経験も豊富だ。


なのでさぞかし有能な女性なんだろうなと予想していたのだが、実際に会ってみたら???

イメージしてたのとかなり違った。


宇治の祭りに行く予定だったのだが、電車の中で眠りこけてしまい、けっきょく行かなかった。

私との待ち合わせ時刻になっても、彼女は現れない。


土曜日の四条河原町を待ち合わせ場所に選んでしまったため、他にも大勢の人がたむろしている。

ユアンの顔はいちおうカウチサーフィンのプロフィールで確認しているが、写真と実物は違うことが多いのであまりあてにならない。

しかも彼女の顔にはこれといった特徴もない。

どこにでもいそうなありふれた顔立ちだ。


これが欧米人ならまだ見つけやすいのだが、中国人と日本人はほとんど同じ顔つきをしているので、彼女を発見するのはかなり難しい。

それっぽい女性に何人か声をかけてみたが、全部ちがった。

みんな怪訝そうな顔をして私のことを見ていた。

きっと私がナンパでもしていると思ったのだろう。

ああはずかしい。



1時間くらいうろうろしても彼女を発見することができなかったので、メールを送ることにした。

「ユアン、君は今どこにいるんだい?

 俺は今、河原町四条にいる。

 12時まで待って、それから家に帰るよ」



けっきょく彼女とは会うことができたのは、予定の時刻を1時間ほどすぎてからだった。

カウチサーフィンではよくあることだ。

外国を旅行しているのだから、土地勘はないだろうし、時間だって読みにくい。

だから私は待ち合わせをするとき、極力相手の都合にあわせるようにしている。


それでもほとんどのカウチサーファーは、

「京都は初めてだから、いつどこで待ち合わせしたらいいかわからないわ。

 あなたが決めて。」

と言う。


その結果がこれだ。



それでもなんとかめぐり合うことができた。

ユアンはお腹をすかしていたので、彼女の希望によりラーメン屋へと行くことにする。




(左がユアン。ラーメン屋にて)


もともと私が彼女と会うことに決めたのは、覚えたての中国語を試してみたかったからだ。

だが、ユアンは私に中国語を使うすきを与えてはくれなかった。

彼女はじつによくしゃべる。

話すスピードが速いわけではないのだが、彼女の口が休まる時はない。

英語でも彼女との会話についていくのはしんどい。

私は中国語の練習をすることを断念せざるをえなかった。


ラーメンが運ばれてきても口をつけようとはせず、彼女はなおも話し続ける。

お腹へってたんじゃなかったのか、ユアン?

ラーメンのびちゃうぞ。



現在は上海に暮らしているユアンだが、その前は南京にいた。

「南京って知ってる?」


知ってるもなにも、君たち中国人が日本人の蛮行をやり玉にあげる際、

必ずこの土地の名前を挙げるじゃないか。


きっと南京の住人は日本人のことを嫌ってるんだろうなと思っていたのだが、

ユアンいわく、そうでもないらしい。


もちろん偏狭なナショナリストはどこにでもいるが、そんなのはごく少数派なのだそうだ。

日本人が南京の街を歩いていたとしても、迫害をうけることなんてほとんどないという。


ほんとかなあ?


中国人の感覚は理解しがたい。


日本だけでなく、現在、中国はベトナムやフィリピンとも問題を抱えている。

当然それらの国での反中感情は悪い。


一度、中国人の観光客がそれらの国でひどいめに遭わされた事件が起こったそうだ。


「その報道の後、多くの中国人は怖くて東南アジアに旅行に行くことができなくなってしまったのよ。」


彼女はまるで自分たちが被害者であるかのような言い方をする。


確かに中国政府がなにをしようと、一般旅行者にその矛先を向けるのは間違ってると思う。

でも、そもそもそんな事態を引き起こした根本的な原因は中国政府や軍の強硬的な態度にある。

それなのにユアンをふくめ大多数の中国人はそうは思っていないようだ。


この溝はきっと永遠に埋まらないんだろうな。





さて、ラーメンも食べ終わり、お腹もふくれたことだし、どこに行こうか。

「あなたのおすすめはどこ?」

とユアンが聞くので、清水寺や伏見稲荷を挙げたら怒られた。

「どうしてそんな有名観光地ばかりすすめるのよ。

 せっかくカウチサーフィンを利用して地元の人と会ってるというのに、意味ないじゃない」


確かに彼女のいうことにも一理ある。

しかし、有名観光地が人気なのにはそれなりの理由があるんだよ。


それに、せっかく京都に来てるのに金閣寺も清水寺にも案内しなかったら、

それはそれで怒るんだろ。


だいいち君はまだ京都をほとんど観光してないじゃないかよ。

通ぶるのもいいけど、そういうことはひととおり見てまわったあとに言ってほしいものだ。



とにかく「絶対に」金閣寺には行きたくないとユアンは言うし、

雨もぱらついていたので屋根のある錦市場に行くことにした。


市場なんてどこも似たりよったりだろうと思っていたのだが、

彼女はけっこう真剣に見ている。

100円ショップでも楽しそうにしていた。

上海にだって100円ショップなんていくらでもあるだろうに。



錦市場の後は本能寺に行くことにした。

これはユアンのたっての希望だ。


「本能寺はここから近いじゃない」

「ユアン、君、本能寺を知ってるの?」

「もちろん知ってるわよ。信長が殺された場所でしょ。」


彼女はノートに何かを書き始めた。

「ほら」

そういってユアンが見せてくれたページには、

「天下布武」

と書かれていた。



日本にやってくるカウチサーファーのなかには、かなりの確率で「日本マニア」がいる。

宮本武蔵にぞっこんのイギリス人もいたし、豊臣秀吉や徳川家康のことを知ってる香港人と会ったこともある。

日本の歴史というのは、我々が思っている以上に諸外国に知られているのかもしれない。

我々が赤壁の戦いや諸葛亮孔明のことを知っているのと同じような感覚なのだろうか。


だが、ユアンの場合、それとは少し違うような気がする。

話を聞いていると、彼女はNHKの大河ドラマや小説(ラノベ?)が好きらしい。


それらの話をする時の彼女の顔は、まるで夢見る少女のようだ。

ひょっとして君は歴女なのか?




本能寺といえば信長の最後の地。

さぞかしすごいお寺をイメージしがちだが、現在は商店街のアーケードの下にある。


「本当にこんなところに本能寺があるの?」

ユアンがいぶかしがるのも当然だ。




商店街に面して本能寺の門はあります。





やはりこのお寺は修学旅行生にも人気があるようで、制服姿の学生の姿があちこちで見られます。

日本人なら誰でもこのお寺の名前を知ってますからね。

一度は行ってみたいと思うのが自然なのでしょう。


しかし、中はごく普通のお寺。

特に見どころもありません。




「信長」という文字を発見して、かなり期待したりもしたのですが・・・

 


信長を祀っている廟もちっぽけなものでした。

歴史上もっとも強いインパクトのある武将の最後の地だというのに、なんなんだろうこの寂しさは。




本能寺の変で命を落とした人々を祀っている場所。





本能寺を見学した後、しばらく座って休憩することにした。

それほど歩いたわけではないのだが、梅雨入りした京都は蒸し暑く、じわじわと我々の体力を蝕んでいく。

けだるい倦怠感が二人を襲う。


それでもユアンはしゃべり続ける。

彼女も疲れていることはあきらかだ。

その口調から疲労感がにじみでている。


話している途中で適当な英語が思いつかなくなって、彼女の会話はしばし途切れることが多くなってきた。

まるでため息をついているかのようにだるそうに話すユアンは、そのうちろれつも怪しくなってきた。


なんだか飲み屋で悪酔いしたお姉さんにからまれているような錯覚に陥る。

空は梅雨特有の分厚い雲に覆われ、太陽が照っているわけでもないのに、とても蒸し暑い。

じわじわと汗がしみだし、とても不快なはずなのに、なんだか愉快な気分になってくる。


俺もユアンもときどき意味もなく笑い出す。

なんで俺たちこんなにハイになってるんだ?



テーマ : 京都旅行
ジャンル : 旅行

乱交パーティー?



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いまさら言うまでもないことだが、カウチサーフィンとは、

「世界各地から集まりきた多くの男女が一般人の民家に雑然と混臥し、

相知らぬ男女が相接触することによって親睦を深めることを目的とした共同体」である。



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西芳寺から参拝証が届きました。

ポストに投函してからまだ数日しかたってないというのに。

なかなか仕事が早いぞ、西芳寺。


もっとも、私の家から西芳寺までは歩いて行ける距離なので、わざわざポストに投函するよりも直接持って行った方が早いんだけどね。



しかし、第一希望の日程では予約が取れなかったので、やむなく第二希望の日となってしまいました。

その日はあいにく私は別の用事があるので、彼女と一緒に行くことができません。

残念。



前回西芳寺へはドイツ人カウチサーファー、エマと一緒に訪れた。

あれからもう2年以上もたつのか。

http://couchsurfingkyoto.blog.fc2.com/blog-entry-263.html


すぐ近くに住んでいるというのに、カウチサーフィンというきっかけでもなければなかなか行く機会がないんだよな。

3000円という高額な入場料のせいで、西芳寺に行きたいというカウチサーファーなんてまずいない。

よほど金に余裕がある人か、好奇心旺盛な人か。


この次に私に西芳寺を訪れるチャンスを与えてくれるカウチサーファーは、いったいどんな人だろう?



それにしてもこの中国人の女の子、宇治の祭りにも行くつもりらしい。

「あがた祭りっていうらしいんだけど、マサト、あなた聞いたことある? 面白い?」


そんなこと聞かれても、そんな祭り聞いたこともない。

ググってみたら、ちゃんとウィキペディアにも載っていた。


神輿が通過する間、周囲の家々は明かりを消すため、別名を「暗闇の奇祭」というらしい。

へえー。

そんなのただ暗いだけじゃん。

なんだかいまいち盛り上がりに欠ける祭りだなあ。

わざわざ夜中に宇治くんだりまで行く価値はなさそうだな。

彼女には悪いが、俺はパスさせてもらうことにしよう。


ところが、ウィキペディアをよく読むと、こんなことが書いてある。


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「俗に「種貰い祭」ともいった[2]。

家々が明かりを落としているあいだ、各地から集まりきた多くの男女は狭い旅舎、民家に雑然と混臥し、

相知らぬ男女が相接触し、妊娠すれば、神から子種をさずけられたとした。」


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なん・・・だと・・・?


行きます・・・。

テーマ : カウチサーフィン(Couch Surfing)
ジャンル : 旅行

西芳寺の事前予約

中国人の女の子からカウチリクエストがきた。

若い女の子の一人暮らしだというのに、彼女はこれまでにけっこうな数のカウチサーファーをホストしている。

どうやら彼女はカウチサーフィンのヘビーユーザーのようだ。


私はちょうど中国語を習い始めたところなので、

「この機会に彼女をとことん利用してやれ」、と思っていたら、

相手の方が一枚上手だった。

逆にとことん利用されている感がある。



この女の子、日本を訪れるのはこれが初めてだというわりには、かなり通好みのプランをたてている。

高野山に行きたいというので、周辺のバスの運行状況を調べてほしいという。

めんどくさいが仕方がない。

かわいい女の子の頼みだ。



さらにこの女の子、京都では西芳寺を訪れるつもりらしい。

苔寺の通称で有名なこの西芳寺、外国人にはちと敷居が高い。

事前の予約が必要なのだが、往復はがきで申し込まなければならない。

ハガキは一週間以上前に西芳寺に到着しなければならないので、短期滞在の外国人にはかなり難しい注文だ。

インターネット全盛のこのご時世にあえてこの仕打ち。

これは暗に「外国人お断り」と言っているのだろうか。


だが、カウチサーフィンを利用すればこの問題は楽にクリアできる。

人の好さそうなホスト(俺のことか?!)を見つけて西芳寺に葉書を出してくれと頼めばいい。

かわいい女の子に頼み事をされれば喜んでしっぽを振る男なんて世の中には掃いて捨てるほどいるから、西芳寺行きの切符を手に入れることはそれほど難しいことではない。


「ありがとね、マサト。この御礼はきっとするから」

と彼女は言う。


もちろん。

今度はこっちが利用させてもらう番だ。


君が京都に来たあかつきには、俺の下手くそな中国語の実験台となってもらう。

覚えたばかりでまったくでたらめな発音の中国語を「これでもか!」といわんばかりにぶつけてやる。

俺をホストに選んだことを君は死ぬほど後悔するかもしれない。


でも仕方ないだろ。

ギブ・アンド・テイクなんだからさ、カウチサーフィンは。




テーマ : 京都旅行
ジャンル : 旅行

カウチサーフィン(CouchSurfing)とは?

CouchSurfingKyoto

Author:CouchSurfingKyoto
.カウチサーフィン(CouchSurfing)とは。

日本に観光に来た外国人の宿として無償で自宅を提供し、国際交流を深めるというカウチサーフィン。

また、自分が海外に旅行に行く時には、現地の一般家庭に泊めてもらい、その土地に住む人々の生の暮らしを体験することだってできてしまいます。

ここは、そんなカウチサーフィンの日常をありのままにつづったブログです。

「カウチサーフィンは危険じゃないの?」
そんな危惧も理解できます。
たしかに事件やトラブルも起こっています。

なにかと日本人にはなじみにくいカウチサーフィン。

・登録の仕方がわからない
・詳しい使い方を知りたい
・評判が気になる

そんな人は、ぜひこのブログをチェックしてみてください。
きっと役に立つと思います。

最後に。

「カウチサーフィンを利用すれば、ホテル代が浮く」

私はこの考え方を否定しているわけではありません。
私もそのつもりでカウチサーフィンを始めましたから。

しかし、カウチサーフィンは単なる無料のホテルではありません。
現在、約8割のメンバーはカウチの提供をしていません。サーフのみです。

だって、泊める側にはメリットなんてなさそうですものね。

「自分の部屋で他人と一緒に寝るなんて考えられない」
「お世話したりするのってめんどくさそう」

時々私はこんな質問を受けることがあります。

「なぜホストは見知らぬ人を家に招き入れるのか?」

それはね、もちろん楽しいからですよ。

自己紹介
プロフィール


こんにちは。
京都でカウチサーフィン(CouchSurfing)のホストをしている、マサトという者です。
ときどきふらりと旅にも出ます。
もちろん、カウチサーフィンで!


(海外)
2011年、ユーレイル・グローバルパスが利用可能なヨーロッパ22カ国を全て旅しました。
それに加えて、イギリスと台湾も訪問。
もちろん、これら24カ国全ての国でカウチサーフィン(CouchSurfing)を利用。

2012年、東南アジア8カ国とオーストラリアを周遊。
ミャンマーを除く、8カ国でカウチサーフィンを利用しました。

2013年、香港、中国、マカオをカウチサーフィンを利用して旅行。 風水や太極拳、カンフーを堪能してきました。

2014年、侍の衣装を着て東ヨーロッパ20か国を旅行してきました。


(日本国内)
これまでに京都で329人(53カ国)のカウチサーファーをホストしてきました(2013年6月25日現在)。

もちろん、これからもどんどんカウチサーフィンを通じていろいろな国の人と会うつもりです。



カウチサーファーとしてのカウチサーフィン(CouchSurfing)の経験:


オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、チェコ共和国、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、アイルランド、イタリア、ルクセンブルグ、オランダ、ノルウェー、ポルトガル、ルーマニア、スロヴェニア、スペイン、スウェーデン、スイス、イギリス、台湾

シンガポール、インドネシア、オーストラリア、マレーシア、タイ、ミャンマー、ラオス、カンボジア、ベトナム

香港、中国、マカオ

スロヴァキア、ポーランド、リトアニア、ラトヴィア、エストニア、ベラルーシ、ウクライナ、モルドヴァ、沿ドニエストル共和国、ルーマニア、セルビア、マケドニア、アルバニア、コソヴォ、モンテネグロ、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴヴィナ、リヒテンシュタイン


ホストとしてのカウチサーフィン(CouchSurfing)の経験:


アイルランド、アメリカ、アルゼンチン、イギリス、イスラエル、イタリア、イラン、インド、インドネシア、ウクライナ、エストニア、オーストラリア、オーストリア、オランダ、カナダ、韓国、クロアチア、コロンビア、シンガポール、スイス、スウェーデン、スコットランド、スペイン、スロヴァキア、スロヴェニア、タイ、台湾、チェコ共和国、中国、チュニジア、チリ、デンマーク、ドイツ、トルコ、日本、ニューカレドニア、ニュージーランド、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、ブラジル、フランス、ベトナム、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、香港、マダガスカル、マレーシア、メキシコ、モルドバ、リトアニア、ルーマニア、ロシア



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